池は目に美しく庭や家を素敵に装飾してくれますが、藻で水が緑色に濁っているとその魅力が台無しです。池から藻を除去したい、または藻の発生を予防したい場合は、いくつか簡単な方法を試してみましょう。時間がかかっても自然な方法を試すか、もしくは機械や薬品の使用も選べます。
ステップ
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水生植物を植えて藻の栄養になるものを吸収する 藻は生体の構造上、生きていくために水の中の栄養素を必要とします。睡蓮、ガマ、クレソン等のより魅力的な植物を池に植えて、藻に必要な栄養素全て吸収し成長を止める方法です。この方法で水をきれいに保つことができる上、池に趣が増すでしょう。
- 園芸店には、池にぴったりの様々な植物が販売されているでしょう。どの植物が使用目的に合っているか判断できないときは、店員に聞きましょう。
- 池の水面の約60%を植物で覆うと、藻に効果的でしょう。
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食べ残しの腐敗を防ぐため、魚に餌を与えすぎない 池に魚がいる場合、餌は約5分間で食べきれる量を与えましょう。これ以上与えると余った餌が底に溜まって腐敗し、藻の成長を促進する可能性があります。 [1] X 出典文献
- 魚に与える餌の量が不確かなときは、大まかな指針として魚の餌のラベル表示を参考にすると良いでしょう。魚には1日に1回少量をパラパラと撒きましょう。餌を撒いた後は5分ほど魚の様子を見て、どのくらい食べ残しがあるかをチェックし調節していきましょう。
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網や藻取りネットで水面の藻をすくう 池の水面の藻を除去する一番簡単な方法はシンプルにすくって処分することです。網や藻取りネットで水面の藻をすくい、引っ張って取り除きましょう。時間はかかりますが、作業を終えると即座に効果があります。
- 即効性はありますが、長期的に見ると効果的ではありません。藻を取り除いても再発生を防止できません。
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池に大麦わらを入れて時間をかけて藻を駆除する 大麦わらが腐ると過酸化水素が少しづつ排出され、池に生えている藻を殺します。大麦わらの小さなベールが入手出来たら、藻が発生している池に投げ込みましょう。数週間すると、池の藻が消えているはずです。
- 池の水3800リットルに対して大麦わら230グラム程度が必要です。
- 大麦わらは小動物の寝床に使用されるため、ペットショップで購入できます。ガーデン・庭池専門店やオンラインでも購入できるでしょう。
- 腐敗した大麦わらから排出される過酸化水素は、池の中の他の植物を殺さずに藻のみを殺す程度の適量でなければなりません。
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池に藻を食べる生き物を入れる 植物を使って藻の成長を阻害するのと同様に、直接藻を食べる生き物はたくさんいるため、力を借りて藻を駆除しましょう。オタマジャクシやタニシを池に入れて様子を見てみましょう。池の藻を食べてくれると同時に、池に活気が加わるでしょう。 [2] X 出典文献
- オタマジャクシは水面にいる蚊やその他の幼虫も食べます。
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微気泡エアレーターを設置して水の流れを作る 藻の発生の主な原因は水の動きが不足している事が挙げられます。微気泡エアレーターを購入して池の一番深い所に設置しましょう。断続的に水に空気が入り、水の流れができるため、池が衛生的な環境になり有害な藻の発生を防ぐことができます。
- 微気泡エアレーターはガーデン・庭池専門店で購入できますが、近くにない場合は、オンラインで購入すると良いでしょう。
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ろ過装置を月に1度掃除して水をきれいに保つ 池にろ過装置を設置していても藻が発生する場合は、機械の中のフィルターをより頻繁に掃除した方が良いでしょう。メーカーの説明書に従い、月に1回以上フィルターを掃除し藻の発生を抑制しましょう。
- 池のろ過装置は必須ではありませんが、水をきれいに保つには便利でしょう。
- 大型のろ過装置は逆洗ホースを装着して、ろ過される水がきれいになるまでフィルターを逆洗しましょう。
- 小さなろ過装置の場合、フィルターを取り外して塩素を除去した水で洗い、目に見える汚れやかす、藻等を取り除きましょう。
- フィルターは池から離れた所で洗いましょう。池に近すぎると、フィルターから落ちた汚れが再び池へと戻ってしまいます。
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紫外線殺菌装置で藻を駆除する 紫外線は殺菌効果に優れていて、藻を始めとする多くの有機物にダメージを与えます。紫外線殺菌機能が備わった池用ろ過装置を設置して成長した藻を駆除しましょう。3~5日経過すると、藻がなくなり水がきれいになるはずです。
- 紫外線殺菌機能が備わったろ過装置は他のろ過装置よりも高価ですが、より効果的です。ガーデン・庭池専門店やオンラインで購入しましょう。
- 池の藻を駆除するには非常に効果的な方法ですが、池の中にいる有益なバクテリアや有機物も傷つけることがあります。
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殺藻剤を使用する 他の方法で藻を除去して水をきれいにできないときは、殺藻剤を使用しましょう。銅が含まれた殺藻剤や除草剤を購入し、池にスプレーして藻を駆除しましょう。殺藻剤を使用してから3~10日ほどで藻が枯れ始めるはずです。
- 殺藻剤や除草剤は藻を駆除するための薬品が含まれてり、他の自然な藻の駆除方法よりも有害です。植物や生き物がいる池に使用する前に、製品の使用方法をよく読みましょう。
- 殺藻剤を使用する前に法規を確認した方が良いでしょう。薬品によっては自治体の許可が必要な場合があります。
- 殺藻剤を扱う際は必ずメーカーの説明書に従いましょう。必要以上の量を使用すると池にダメージを与えたり、水中や池の周りに住む野生の生き物に害を与える可能性があります。
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池に影を作り太陽光を制限する 藻は成長するために太陽の光が必要なため、新しい池を作る予定があるときは、太陽光が少ししか当たらない場所に作ると良いでしょう。背の高い木の近くに池を作ったり、シェードや日よけ帆を張って藻の発生を防ぎましょう。
- 大きな木の影を当てにし過ぎてはいけません。池に葉が落ちて腐食し、藻の成長を促すため、より頻繁に池の掃除をしなければならなくなります。
- シェードや日よけ帆は池に降り注ぐ余分な太陽光を遮ります。ガーデン・庭池専門店やオンラインショップで購入できます。
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池の周りに縁や境界を作って水が流れ込むのを防ぐ 庭から流入する水には、藻の餌となる栄養が含まれていることがあります。池の周りに高さ2.5cm程度のちょっとした縁を作って、水が勝手に池に流れ込むのを防ぎましょう。
- 縁を作ることで、堆肥や除草剤、殺虫剤等が水の流入により池に入り込むのを防ぐこともできます。こういったものは全て池や水中に住む生き物にとって有害です。
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池に塗料で色を塗り、太陽光の吸収量を制限する 塗料は通常は青色ですが、いくつか種類があり、池に入れると日光が池の底に届かなくなることで、藻の発生を防ぎます。好みの塗料を購入して、メーカーの使用方法に従い池に色を付けましょう。
- 池の塗料はガーデン・庭池専門店などで購入できます。
- 必要な塗料の量は池の大きさによります。使用方法に従い、過剰に使用するのは止めましょう。
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ポイント
- 魚が死ぬほど藻が大量に発生している場合は、池の水を全き、抜いて擦り洗いをして藻を全て落としましょう。新しい水を入れて24時間経過してから魚を戻しましょう。
- ポンプやろ過装置、紫外線殺菌装置は池のサイズに合ったものを使用しましょう。
- 一部の種類の藻は、魚の餌になったり硝酸濃度を保ったりと、池にとって有益なものもあります。池に生えている藻の種類が定かでないときは、インターネットで種類を特定し、有害か有益かの判断をしましょう。
- 頻繁に水を交換することは非常に大切です。
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出典
このwikiHow記事について
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