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カエルがいる場所では虫の数が減りますし、ペットに有害な種でなければどちらかというと無害な存在と言えるでしょう。カエルの数を減らすための手段の1つに、猫やヘビなど自然界の捕食動物を数匹放すという方法があります。また、池や水たまりなどカエルが好む場所を無くすことでも、追い払えるでしょう。カエルの駆除に取り掛かる前には、合法的に駆除できるかどうか、住んでいる地域の法律を確認する必要があります。

パート 1
パート 1 の 4:

駆除の準備をする

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  1. これはカエルの駆除を行う際に役立つ情報です。カエルの種類によって駆除の方法が異なるからです。また、法律で保護されている種もあるため、駆除が違法とならないかの確認もできるでしょう。侵略種とみなされ、駆除が法的に認められている種は以下の通りです。
    • ウシガエル(本来の生息地である北米東部以外にいるもの):在来種のカエルと競合し、在来種のカエルを食べ、カエルツボカビ症を蔓延させるなど、100種のカエルの絶滅を招いています。
    • オオヒキガエル(本来の生息地である中南米以外に生息するもの):英語では、ヒキガエルはfrog(水辺に生息)ではなく、toad(主に陸地に生息)と呼ばれます。この記事を読む人の多くが駆除することになるのがこのカエルでしょう。この種は特にオーストラリアで爆発的に増えています。
    • キューバズツキガエル(本来の生息地のキューバ以外にいるもの):フロリダでは停電の原因にもなるほどの大迷惑な存在です。 [1]
    • コキーコヤスガエル(本来の生息地プエルトリコ以外の場所に生息するもの)
  2. 世界の多くの地域で非侵入種の外来生物を殺すことは違法とされていますが、侵入種の管理は奨励されています。中には、一度捕獲したものを野生に戻すことが違法となるような侵略的な種もあります。
    • 在来種なのか外来種なのかがわからない場合は、写真を撮って地元の行政機関などに持ち込み、判断してもらいましょう。
    • 自力で駆除を行う前に、地元の行政機関などに相談して、住んでいる地域での最適な駆除方法を検討しましょう。
  3. 住んでいる地域で見つけたカエルが在来種であることがわかったら、そっとしておきましょう。その場所の生態系に属している在来種のカエルは、たとえ毒を持っていても殺してはいけません。カエルはその生態系の中で欠かせない存在であり、むしろカエルが存在していること自体が、その生態系が健全だと示すものです。カエルは虫の数を減らすなど様々な形で湿地の環境に貢献しています。
    • 在来種のカエルであっても、家の敷地内にカエルがいるのが嫌な場合、カエルが入ってこないようにする方法がいくつかあります。例えば、庭の植物の葉をカットし、カエルにとって住みやすい環境を作らないようにしましょう。
    • 窓やドアの密閉性を高めたり、網戸を設置したりすることで、カエルが家の中に入ってくるのを阻止する方法もあります。
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パート 2
パート 2 の 4:

カエルを追い払う

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  1. ヘビも猫もある種のカエルを好んで食べます。これらの生き物を敷地内に放すことでカエルの数が減り、庭はカエルにとって魅力的な場所とは言えなくなるはずです。駆除するカエルが猫やヘビにとっておいしい餌になる種かどうかを調べてから、捕食動物を放しましょう。
    • カエルには毒を持つ種類も多い事を頭に置いておきましょう。カエルの毒に弱い捕食動物を放たないようにします。
    • 退治しようとしているカエルを捕食する動物について調べましょう。駆除に最も導入しやすいのは猫やヘビですが、タカやその他の鳥など、他の捕食動物が集まりやすい庭にするという方法もあります。
  2. カエルを殺したり、一定の場所から遠ざけたりできる有機的な素材もあります。化学薬品のスプレーを使う前に、そうした有機的な素材を活用してみましょう。化学薬品のスプレーには、カエルをゆっくりと死に至らしめるタイプのものも多くあります。有機的な素材を使ったスプレーの場合はより早く効果が表れるため、より人道的と言えるでしょう。
    • カエルにクエン酸をスプレーする:約600gの乾燥クエン酸と約4リットルの水を大きなスプレーボトルに入れて混ぜ、 [2] カエルに直接スプレーしましょう。カエルはすぐに死に至るはずです。
    • 塩を撒く:池の近くに植物を植えていない場合は、周囲に軽く塩を撒きます。塩はカエルの足先を火傷させ、塩を撒いたエリアからカエルを遠ざける効果があるでしょう。ただし、塩によって植物も枯れてしまうため注意が必要です。
    • カエルにカフェインを振りかける:濃厚なカフェインを浴びるとカエルは心臓発作を起こして死にますが、カエルが集まる場所にコーヒーの粉を撒いておくことで、カエルを殺さずに遠ざけることができます。カエルにとっては不快なものですが、死ぬことはまずないでしょう。
  3. 庭のカエルを駆除するために化学薬品を使う方法があります。ただ、こうした薬剤はカエルをじわじわと苦しめ、死に至らせるものが多いため、他の方法で駆除できないとわかるまでは使わないようにしましょう。また、できれば殺傷力のあるものではなく、撃退力のあるものを使用するようにします。
    • ヘビの忌避剤を使用してみましょう。 [3]  庭の周囲にヘビ除けスプレーを散布すると、カエル除け効果も期待できるでしょう。実際にヘビ除けスプレーには、ヘビを追い払うのと同じくらい、カエルを追い払う効果もあります。
    • 除草剤を撒きましょう。ある種の除草剤はオスのカエルを化学的に変化させ、繁殖能力を奪うという研究結果があります。カエルが集まる場所にそうした除草剤を散布すると、将来的にカエルの個体数を大幅に減らすことができるでしょう。
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パート 3
パート 3 の 4:

隠れ場所と食べるものを奪う

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  1. カエルは水分に惹かれます。庭にある水場をなくすと、ほとんどのカエルにとって庭は魅力的な場所ではなくなるため、卵を産んだり、夜間に休んだりできる、他の場所を探すようになるはずです。ポンプを借りてきて、ほとんどの水場の水を抜きましょう。
    • カエルを引き寄せる水場としては、水盤、沼地、ペット用の水のボウル、人工の池などが挙げられます。
    • 水場がなくなると、カエルの餌となる蚊などの虫もいなくなるので、カエルにとってますます住みづらい環境になるでしょう。
    • 自然の池と同じように庭の水場を大切にしている場合は、庭の池に浄水器や噴水の装置を設置してみましょう。水が循環することで、蚊やその他の虫はほとんどいなくなります。カエルは水に引き寄せられますが、餌が減ってしまうので、住みかを移動するカエルも増えるかもしれません。
  2. 背の高い草や低木などの生い茂るタイプの植物は、カエルの絶好の隠れ場所になります。こうした植物を刈ると、周囲から丸見えの状態になるため、カエルはこうした環境を避けようとするでしょう。特に水場の周りに背の高い植物がある環境はよくありません。庭のどこかに、背の高い植物やこんもりと茂るタイプの植物を植える場合は、できるだけ水場から離れた場所に植えるようにしましょう。
  3. 庭のゴミは、背の高い草と同様に、カエルの格好の隠れ場所になります。ゴミを片付けることで、多くのカエルを追い出すことができるでしょう。空の鉢・古い木材・ウッドチップの山など、カエルが隠れやすい、湿った暗い場所を作るようなものは片付けましょう。
  4. 外の照明を消す [4] 光は虫を引き寄せ、虫はカエルを引き寄せます。夜間に外灯を消しておくことで、虫とカエルの数も減るでしょう。
    • 庭の照明やポーチの灯りを消しましょう。
    • カーテンを閉めて、室内からの光が外に漏れないようにします。
  5. カエルがドッグフードやキャットフードを盗み食いすることは普通ありませんが、そうしたことはたまに起こります。ペットの餌は室内で与えるか、餌の時間以外はペット用の食器を室内に入れておきましょう。
  6. カエルの主な餌はハエや蚊などの虫です。虫を殺すことで庭にカエルが来るのを防ぐことができるでしょう。虫の退治方法を以下に挙げます。
    • 虫捕り器を置く:虫捕り器をポーチなどに置いて、あらゆる飛来昆虫を引き寄せて殺します。
    • 有機的な殺虫剤を散布する:化学的な殺虫剤を使うとカエルも殺してしまいますが、ほとんどの有機的な殺虫剤にはそうした効果はありません。
  7. 敷地や池の周りをメッシュネットやプラスチック製のフェンスで囲みます。チキンワイヤーなどの金網のフェンスでは、カエルが簡単に通り抜けてしまうため適していません。
    • 下が地面に付いていて、高さのあるフェンスを設置します。カエルはかなりの高さまで跳ぶことができるので、あえて低いフェンスを設置するのではなく、標準的なサイズのフェンスを設置した方が効果的でしょう。
    • フェンスが安定するように設置しましょう。最低でも約30cmは支柱を地中に埋め、フェンスの一部も地中に埋まった状態にします。
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パート 4
パート 4 の 4:

カエルを物理的に駆除する

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  1. 虫捕り網など、長い柄のついた目の細かい網で、カエルを1匹ずつ捕まえます。カエルの数が多い場合、他の人に手伝ってもらう必要があるかもしれません。カエルを捕獲した後の選択肢は2つあります。
    • 別の場所に移しましょう。カエルを捕獲したら、近くの池や小川に連れて行って放します。ただし、その種のカエルが生息する場所を選んで移すことが重要です。その点を考慮しないと、カエルを放した場所の生態系のバランスを崩してしまう危険があります。
    • 凍らせて殺します。カエルをよその場所へ移動させることができない場合は、凍らせて人道的に殺しましょう。蓋に空気穴を開けた密封可能な容器にカエルを入れます。その容器を一晩冷蔵庫に入れておくと、カエルは昏睡状態になるはずです。翌日、容器を冷凍庫に移して48時間から72時間待てば、冷凍庫の低温によってカエルは死に至るでしょう。
  2. 水槽用の網を使って、池などの水場にいるオタマジャクシをすくって捕獲します。そのオタマジャクシを1日ほど日なたに放置しましょう。乾燥と熱で死ぬはずです。
    • 捕まえたオタマジャクシを放置する場所は、セメントの上でも芝生の上でも構いません。ただ、表面が乾燥している場所を選べば、駆除も早く終わるでしょう。
    • 捕獲したオタマジャクシを地中に埋めるという方法もあります。この方法でも殺すことは可能です。
  3. カエルが屋内に入り込んでしまった場合は、一般的なネズミ用の罠を設置して退治します。ガレージのドアや地下室の窓、通気口など、外から室内につながる場所の周辺に罠を設置しましょう。
  4. カエルの駆除方法がわからない場合や、自力で頑張っても駆除できない場合はプロに依頼しましょう。
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ポイント

  • 本物のヘビを家の敷地に放したくない場合は、ゴム製のヘビを使ってみましょう!
  • 部屋の隅や家具の下からカエルをおびき出すために、スピーカーでカエルの鳴き声を流しましょう。カエルが飛び出してくるはずです。
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注意事項

  • カエルを触ったら手を洗いましょう。カエルの多くは、皮膚を通して毒物を分泌しています。この物質によって人間が死ぬことはほとんどありませんが、放置しておくと胃の不調や皮膚の炎症などの不快な症状を引き起こす危険があります。
  • カエルの移動や駆除に関する地域の法律をきちんと理解しておきましょう。世界にはカエルを殺すことが違法とされている地域もあれば、カエルを移動させることが違法とされている地域もあります。地元の行政機関などに、禁止されている方法について確認しましょう。
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必要なもの

  • ウォーターポンプ
  • 浄水器や噴水の装置
  • メッシュネットフェンス
  • 水槽用の網
  • 虫捕り器
  • 虫捕り網
  • 化学的または有機的な忌避剤

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