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蘭にはどこか不思議な魅力があると思いませんか?優美な曲線を描く茎と可憐な花びらを持つ蘭は、古代から続く森林に自生していますが、少しの世話で家庭でもすくすくと育ちます。植え替えをすることで根詰まりを防ぎ、長い間華麗な花を楽しむことができます。この記事で、蘭の植え替え時期と根を傷めない植え替え方法を学びましょう。
ステップ
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植え替えの時期を見極める 蘭の植え替えに最適な時期は、花が咲き終えた直後の新葉が出始める頃です。 [1] X 出典文献 とはいえ、毎回この時期に植え替えが必要なわけではありません。むしろ、次の植え替えまで最低1年半から2年は待つ必要があります。前回の植え替え時期が不明で、根が鉢からはみ出ている場合は、すでに植え替え時期を過ぎているかもしれません。蘭に以下の特徴がないかを調べ、植え替え時期を見極めましょう。
- 数本の根が鉢からはみ出ている 1、2本ではなく複数の根が絡まって鉢から出ている場合は、蘭にはさらに広いスペースが必要なため、大きな鉢に植え替えましょう。
- 数本の根が腐っている 根が湿っており、植え込み材が適切に排水をしていないようであれば、蘭を植え替える必要があります。
- 株が鉢の縁より大きく育っている 株の大半が鉢の縁からはみ出ている場合は、より広いスペースが必要です。
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蘭の植え替えは必要な時にだけ行う あまり頻繁に植え替えると、蘭の生長サイクルに影響を及ぼします。上記の兆候が見られた時に限り植え替えましょう。現在植えている鉢で健康に育ち、鉢が窮屈でなければ、植え替えは翌年まで待ちましょう。急いで植え替えをするより、根が多少混み合っているほうが、蘭は健康に育ちます。 [2] X 出典文献
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植え込み材を選ぶ 植え替えをする場合は、蘭に適した植え込み材を選ぶことが大切です。室内で栽培されている多くの蘭は、「地生蘭」ではなく「着生蘭」で、地中には根を張りません。 [3] X 出典文献 着生蘭を一般的な培養土に植えると枯れてしまいます。
- 大抵の蘭の品種には、モミの木の樹皮、水苔、炭、ヤシ殻を合わせた植え込み材が適しています。一般的な蘭は、以下の割合で混ぜた植え込み材で健やかに生長します。 [4]
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出典文献
- モミの木の樹皮またはヤシ殻 4の割合
- 中くらいの炭 1の割合
- パーライト 1の割合
- 栽培している蘭の品種が分からない場合、蘭専用の培養土であればほとんどの着生蘭に適しています。蘭の培養土は、園芸店やホーム・ガーデンセンターで販売されています。
- 地生蘭をお持ちであれば、手で握っても固まらずポロポロと崩れる、水もちの良い土を選びます。パーライトやバークッチプなどの樹皮を多く含む培養土を使いましょう。 [5] X 出典文献 お近くの園芸店で、栽培している蘭の品種に適した培養土について問い合わせましょう。
- 大抵の蘭の品種には、モミの木の樹皮、水苔、炭、ヤシ殻を合わせた植え込み材が適しています。一般的な蘭は、以下の割合で混ぜた植え込み材で健やかに生長します。 [4]
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出典文献
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鉢の大きさを決める 蘭を植え替える際、最初に蘭が植えられていた鉢より3cnほど大きな鉢を使います。さらに生長するためのスペースは必要ですが、大きすぎてはいけません。鉢が大きいと、生長するエネルギーが根に注がれ、蘭はしばらくの間花を付けなくなります。お持ちの蘭のサイズに見合った、プラスチック、素焼き、ガラス、陶器の鉢を選びましょう。
- 新しい鉢に水抜き穴がついているかを確認しましょう。適切に排水されないと、根腐れを起こしてしまいます。 [6] X 出典文献
- 蘭のなかには、根で光合成をする品種もあります。胡蝶蘭をお持ちであれば、日光を取り入れる透明なガラスやプラスチックの鉢を使ってもよいでしょう。
- 大きめの鉢を使う場合は、素焼き鉢の破片を鉢の底に敷くとよいでしょう。鉢の中心部には水が溜まりやすいため、こうすることで水はけが改善されます。
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必要な植え込み材を量って大きなバケツまたはボウルに入れる 植え込み材を新しい鉢の縁まで入れ、鉢の倍ほどの大きさの容器に移します。蘭を植え替える前に、植え込み材を一晩水に浸ける必要があります。こうして、蘭の生長に必要な水分を植え込み材に含ませます。 [7] X 出典文献
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植え込み材をお湯に浸す 植え込み材を入れたバケツまたはボウルをお湯で満たします。この際、水を使ってはいけません。植え込み材が十分な水分を吸収できません。植え替えをする時は、室温の植え込み材を使います。
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植え込み材の水を切る 普段食材に使っているザル(使用後はきれいに洗います)、または大きめのガーゼを使って濾します。ザルには湿った植え込み材だけが残るように、水をよく切りましょう。もう一度お湯をかけてホコリをすべて洗い流します。
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蘭を古い鉢から取り出す 蘭を鉢から慎重に持ち上げ、根を1本ずつほぐします。根が鉢から離れない場合は、消毒済みの剪定ハサミまたはナイフを使って引き離しましょう。蘭は病気に罹りやすいため、清潔な道具を使うことが重要です。
- 消毒用アルコールを含ませた布で道具を拭いて滅菌しましょう。
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古い植え込み材と枯れた根を取り除く 指と清潔な剪定バサミを使い、根の手入れをします。古い植え込み材(炭、ウッドチップ、苔など)を取り出して廃棄します。健康な根や葉を傷つけないように注意して、腐ったり枯れたりした根を剪定バサミで切り戻します。
- 柔らかかったり、萎びたりしている根はおそらく既に枯れているため、それらの根も切り戻しましょう。
- 絡まった根を指で慎重にほぐしましょう。
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新しい鉢を準備する 以前蘭を植えていた鉢を使う場合は、熱湯で洗浄・除菌し、有害物質や病原菌を除去します。鉢が大きすぎるようであれば、水はけを良くするために、素焼き鉢の破片またはピーナッツ型の発砲スチロールを敷きます。浅い鉢を使う場合、この作業は必要ありません。広告
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蘭を新しい鉢に移す 古い根は鉢の底に入れ、新たに生長した根を鉢壁に向けて入れます。こうすると、蘭が根を張る十分なスペースを確保できます。根の塊の上部は、以前の鉢と同じ高さにします。つまり、新しい根は鉢の表面より上にあり、残りの根はほとんど鉢の中に入っている状態にします。
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植え込み材を鉢に入れる 植え込み材を根の周りに入れます。鉢を揺すって側面を軽くたたき、根の周りに植え込み材を軽く詰めます。指を使って詰める場合は、根を傷つけないようにやさしく押さえましょう。この際、大きな空気層ができないように注意しましょう。植え込み材で覆われていない根は、健康に生長できません。
- 植え込み材は少しずつ入れていきましょう。少量の植え込み材を指で根の周りにやさしく押し込み、さらに少量ずつ加えていきます。
- 軽く押しながら、植え込み材を鉢の縁まで入れましょう。
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植え込み材を入れ終わった段階で、株がまっすぐに立っているかを確認する 支柱を立ててまっすぐにするか、鉢壁に植物用クリップで留めて、株が倒れたり傾いたまま生長するのを防ぎましょう。
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ポイント
- 作業する場所に新聞紙またはビニールシートを敷きましょう。
- 蘭を鉢から抜き取るのが難しい場合は、鉢を割って取り出す手もあります。
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注意事項
- 必ず底に水抜き穴がついた鉢を選びましょう。鉢底に水が溜まると、根腐れを起こすことがあります。
- 植え込み材を替える際は慎重に選びましょう。蘭の生長のために植え込み材を替えた方がよいと思われる場合は、よく調査をして選び、適切な時期に植え替えましょう。
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必要なもの
- 鉢
- 植え込み材
- 水
- ナイフ
- 剪定バサミなどの剪定道具
- ピーナッツ型発砲スチロールまたは素焼き鉢の破片
- 植物用クリップおよび支柱
出典
- ↑ http://www.beautifulorchids.com/orchids/orchid_care_tips/repotting/repotting.html
- ↑ http://www.beautifulorchids.com/orchids/orchid_care_tips/repotting/repotting.html
- ↑ http://www.apartmenttherapy.com/how-to-repot-an-132665
- ↑ http://www.dummies.com/how-to/content/deciding-on-a-potting-mix-for-orchids.html
- ↑ http://www.myorchids.de/soil.htm
- ↑ http://www.beautifulorchids.com/orchids/orchid_care_tips/repotting/repotting.html
- ↑ http://www.dummies.com/how-to/content/how-to-repot-an-orchid.html
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