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ペンだこは、ペンや鉛筆が皮膚と擦れ合う際の圧力や摩擦から、傷つきやすい下層の皮膚を保護するために指にできる分厚い角質層のことを言います。痛みや健康被害を生じることはまれで、体の自然な防御機能によってできます。ここでは、簡単で痛みも伴わない治療方法をいくつか紹介します。 [1]

方法 1
方法 1 の 2:

自宅での治療

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  1. たこは、繊細な皮膚を刺激から守るために体が起こす防御反応の表れです。そのため、書くときの摩擦を軽減するだけで治療できることがあります。
    • ペンや鉛筆は楽に握りましょう。強く握り締めると、ペンや鉛筆が皮膚に食い込んで摩擦が生じやすくなります。手を握り締めたり指に力を込めすぎたりしないように、筆記作業の合間には短い休憩を挟み、意識的に手のストレッチを行いましょう。
  2. これにより皮膚への刺激が吸収され、筆記具が皮膚と直接擦れ合うこともなくなります。
    • 暑くて薄手の手袋さえも着用できない場合は、絆創膏や保護パッドで患部だけを保護した上でペンを持つとよいでしょう。
    • 保護パッドを半分に折りたたみ、折り端から半円を切り抜いてドーナツ型のパッドを作ることも可能です。患部を囲むようにしてこのパッドを貼ると、たこにかかる圧力を軽減できます。 [2]
    • あるいは、保護パッドを筆記具に貼って衝撃を吸収する方法もあります。
  3. 湯船に浸かるか、ぬるめのせっけん水に手を浸すなどして、分厚い角質でできた保護層を軟らかくしましょう。
    • たこの周囲の皮膚がふやけるまで手を湯に浸した後に、患部を優しくマッサージします。
  4. こうした自然療法でたこが軟らかくなり、そぎ落としやすくなります。いろいろなものを試して、自分に最も合った材料を見つけるとよいでしょう。最低でも10分間は手浴を行って、最大限の効果を引き出しましょう。
    • エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を溶かしたぬるま湯に患部を浸します。水溶液の濃度については、添付の指示書に従いましょう。 [3]
    • ぬるま湯と重曹で水溶液を作ります。重曹は天然のスクラブ剤です。
    • 温かいカモミールティーに手を浸す方法もあります。カモミールには抗炎症成分が含まれているため、筆記具による摩擦刺激を緩和します。
    • ひまし油とりんご酢の混合液を温めて使うこともできます。ひまし油には保湿効果があり、りんご酢の酸は皮膚の軟化と治癒力促進に効果的です。
  5. 角質はすでに死滅した皮膚であるため、痛みは生じないはずです。下層にある繊細な生きた皮膚に到達するほど深く削ってはいけません。この作業を数日間繰り返す必要があるかもしれません。
    • 糖尿病を抱えている人は軽石を使用してはいけません。感染症にかかるリスクが高まります。
    • たこを自分で切除してはいけません。深く切りすぎて怪我をする恐れがあります。 [4]
  6. たことその周囲の皮膚に保湿液を優しく揉み込みます。市販の保湿液を使用しても構いませんが、以下のように自宅で揃えられるものもいろいろとあります。
    • ビタミンEオイル
    • ココナッツオイル
    • オリーブオイル
    • アロエ:市販の混合液もありますが、自宅にアロエを植えている場合は、葉を1枚切り取って開き、粘り気のあるゼリー状の果肉を患部に当てると心地がよいでしょう。
  7. これらを絆創膏に付けて患部に貼るとよいでしょう。効果が出るまでできれば一晩、最低でも数時間は貼っておきましょう。使用できる酸性物質としては、以下のようなものがあります。
    • レモン果汁(脱脂綿に含ませて使用)
    • 酢(脱脂綿に含ませて使用)
    • 薄切りにした生タマネギ一切れ(酢に浸して使用。レモン果汁と塩でも可)
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方法 2
方法 2 の 2:

薬と医療処置による治療

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  1. たこに貼って使用するサリチル酸を成分としたパッチがあります。 [5]
    • パッチの交換頻度については、製造元の指示書およびかかりつけの医師の指示に従いましょう。 [6] こうした薬を使用する際には十分な注意が必要です。薬品がたこ周辺の生きた健康な皮膚に接触すると、化学熱傷を起こす危険性があります。 [7]
    • 糖尿病や血行不良を抱える人、しびれを感じやすい人は、こうした市販薬を使用してはいけません。上記に該当する場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。 [8]
  2. アスピリン錠を砕けば、自作の塗布薬がすぐにできます。 [9]
    • アスピリンの錠剤(5錠)をすり潰して粉末状にし、レモン果汁と水を小さじ1/2ずつ加えます。ペースト状になるまで混ぜましょう。
    • このペーストを患部に塗ります。周囲の生きた健康な皮膚には付着しないように気を付けましょう。
    • 食品保存用ラップを巻き付け、その上に温かいタオルを10分間のせます。その後、ペーストと軟らかくなった角質をすべてこすり落とします。
  3. 医師はそれがたこであるか否かの正確な診断を下してくれます。
  4. 通常、たこには感染症の症状は伴いません。したがって、自身のたこに以下の症状が見られる場合は、医師の診察を受けたほうがよいでしょう。 [11]
    • 赤み
    • 痛み
    • 炎症
    • 出血または化膿
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ポイント

  • ヒドロコルチゾン軟膏は使用しないようにしましょう。これは発疹の治療薬であり、たこには効果がありません。 [12]
  • 試験やイベントなど、たくさん字を書くことがどうしても避けられない場合は、一時的なサポートとしてマメ・靴ずれブロック用のバンドエイドを使ってみましょう。
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注意事項

  • 糖尿病を患っている人や血行不良を引き起こすその他の症状を抱えている人は、自宅療法を試みる前に必ず医師に相談しましょう。
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