PDF download PDF形式でダウンロード PDF download PDF形式でダウンロード

竹は多年草に分類され、厚く硬い竹稈(ちくかん-幹)は家具や床材として利用されます。庭に植えると、大きな観葉植物または目隠しフェンスとしても使えます。すでに竹を栽培していれば、竹稈や地下茎(地下で伸びる茎)を切り取って増やすことができます。

方法 1
方法 1 の 3:

竹稈を切り取って増やす

PDF download PDF形式でダウンロード
  1. 使う道具は、竹の太さと硬さによって異なります。細い竹であれば、鋭いナイフで切ることができるでしょう。太い竹の場合は、ノコギリを使う必要があるかもしれません。どのような道具でも、使う前に希釈した漂白剤、または消毒用アルコールなどの消毒液で殺菌しましょう。 [1]
    • 漂白剤を使って消毒する場合は、水で希釈しましょう。漂白剤1に対し、水32の割合で混ぜ合わせます。例えば、1/2Lの水には、大さじ1杯(15ml )の漂白剤を加えます。
  2. 各竹に、3、4本の節(竹稈の輪)を残して切りましょう。竹を挿し木で増やすには、直径が3cm以上の竹を使いましょう。 [2]
  3. 竹を挿し木する際、発根促進剤を塗ると発根を早めます。切り口に発根促進剤を付け、余分な促進剤を振り落とします。粉末の発根促進剤は、ガーデンセンターで販売されています。 [3]
  4. ソイワックス(大豆)またはビーズワックス(蜜蝋)などの柔らかいワックスを使います。ワックスを塗ると、竹が腐敗したり、乾燥したりするのを防ぎます。この際、竹筒の穴を塞がないように注意しましょう。 [4]
  5. 小さめのビニールポットに培養土を入れ、竹をポットに1本ずつ1節が埋まるまで挿し込みます。空気穴ができないように、竹の周りの土をしっかりと押し固めましょう。 [5]
  6. 土を十分に湿らせた状態にしますが、水浸しにしないように注意しましょう。指を第一関節まで土に挿し込み、土が湿っているかを確認しましょう。 [6]
  7. 根は湿った土の中で生長しますが、竹筒の中に水を注ぐと、さらに水分を補給することができます。水を2日おきに確認し、筒の中が水で満たされている状態を保ちましょう。 [7]
  8. 竹を植えた鉢はほぼ日陰に置きますが、日中は多少明るくても構いません。土を毎日確認し、湿った状態を保ちましょう。また、土が水浸しでは根腐れを起こすことがあるため、土の表面に水が溜まらないように注意しましょう。 [8]
    • 鉢にビニール袋を被せて湿気を保つこともできますが、必ずしも必要ではありません。 [9]
  9. 3~4週間もすると、竹が伸びて新枝が節から生えてくるはずです。竹を鉢に挿して4か月ほど経ったら、地面に植え替えることができます。 [10]
    • 園芸シャベルまたは移植ゴテを使って土をほぐすと、竹を取り出しやすくなります。竹の根株よりやや大きめの穴を掘って植え替えましょう。竹の周りに土を入れ、たっぷりと水やりをします。 [11]
    広告
方法 2
方法 2 の 3:

切った竹稈を水に浸ける

PDF download PDF形式でダウンロード
  1. 最低でも2本の節と節間(節と節の間)を残して切り取りましょう。鋭いナイフを使い、できるだけ45度に近い角度で切りましょう。 [12]
    • 竹を切る前に、希釈した漂白剤、または消毒用アルコールなどの消毒液でナイフを消毒しましょう。
  2. 発根する箇所ができるだけ多くなるように、一番下の節まで完全に水に浸します。間接光が6時間以上当たり、温度が13℃以上になる場所に竹を置きましょう。 [13]
    • できれば、根の生長を確認できる透明な容器を使いましょう。
  3. 容器に入れた水、特に竹を入れた水からは、酸素が素早く失われます。水を入れ替えることで、竹は生長に必要な栄養分を摂取することができます。 [14]
  4. 竹が発根するまで数週間かかります。根が5cmほどに生長したら、竹を鉢または地面に植えることができます。約3cmの深さまで植えましょう。
    広告
方法 3
方法 3 の 3:

地下茎から増やす

PDF download PDF形式でダウンロード
  1. 地下茎から土を慎重に取り除きます。地下茎に芽子(竹が育つ箇所)が2、3個付いている箇所を探しましょう。地下茎を掘り起こすために、竹稈を取り除く必要があるかもしれません。鋭いナイフを使って、地下茎を切り取りましょう。 [15]
    • 濃い色をした地下茎や斑点のある地下茎は避けましょう。これは病気または害虫のサインのため、地下茎は健康に生長しません。
    • しっかりと生長した竹から地下茎を切り取りましょう。さもないと、竹を傷めてしまうことがあります。
  2. 鉢に培養土を入れ、芽子が付いている部分を上に向けて地下茎を土の上に置きます。地下茎に竹稈が残っている場合は、先端が土から出るように植えましょう。
  3. 地下茎を土に埋め、芽が出て竹が生長するのを待ちましょう。地下茎が土に密着するように、土をしっかりと押し固めましょう。 [16]
  4. 土をしっかりと湿らせますが、表面に水が溜まらないように注意しましょう。指を第二関節まで土に挿し込み、土が湿っているかを確認しましょう。 [17]
    • 土の湿り具合を、1日おきに指で確認しましょう。乾燥していたら、土が湿るまで水やりをしましょう。ただし、水浸しにしてはいけません。
    • 水をやりすぎると、地下茎が根腐れを起こすことがあるため、注意が必要です。
  5. 鉢を直射日光が当たらない場所に置きます。置き場所は、外壁の陰または大きな木の下などが適しています。地下茎から芽が出て土から顔を出すまで、4~6週間ほどかかります。 [18]
    • 地下茎から生長した竹は、夜間の気温が常に13℃以上になれば地面に植えることができます。
    広告

ポイント

  • 切り取った竹をすぐに植えない場合は、竹が乾かないように切り口を湿った土で覆うか、湿らせた布で包みましょう。切り取った竹は、すぐに乾燥してしまいます。 [19]
広告

注意事項

  • 竹は繁殖力が旺盛です。竹を育てる場合は、防竹パネルやシートで囲って地下茎が広がるのを防ぐとよいでしょう。
広告

必要なもの

  • 家庭用消毒剤
  • 鋭いナイフまたはノコギリ
  • 育苗ポット
  • 培養土
  • 発根促進剤
  • ビーズワックスなどの柔らかいワックス
  • スプレーボトル
  • 園芸用ナイフ
  • じょうろ

このwikiHow記事について

このページは 30,581 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告