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読むべき本の多さに比べ、なんと時間の少ないことでしょうか!仕事や学校、子育てに追われる中で、なかなか読書の時間を確保できずにいる人は少なくありません。現代人は、常に襲い来る情報の波に呑まれて、落ち着いて本に向かい合う暇さえありません。そんな中で「好きな題材を探す」「静かで邪魔の入らない場所を見つける」「読書の時間を取る」「携帯の電源を切る」「しっかりと場に集中する」など、読書の時間を取るためにできる簡単な方法をいくつか紹介します。

パート 1
パート 1 の 2:

読書のモチベーションを上げる

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  1. たくさんの本を読むには、読書を楽しいと感じることが近道です。そして読書を楽しむには、内容を楽しむのが一番の近道です。
    • 手広く冒険してみましょう。まずは目に入った本を片端から手に取り、あらすじを読みます。本を開き、冒頭の数行も読みます。何かしら自分の興味を引く要素を見つけたら、それを掘り下げましょう。
    • 一度何かの要素に強く惹かれ、その虜になってしまえば、たちまちページを手繰る手が止まらなくなるはずです。読書は、ためになる趣味であると同時に、とても愉しくワクワクする時間を与えてくれる行為です。
  2. 読書は主に何かしらのアイディアや情報を得るために行います。果たして自分は読書を通してどんなことを考えたいのか?見当をつけてみましょう。
    • ノンフィクションを読書の選択肢に入れましょう。歴史、政治、科学、経済など、その種類は多岐に渡ります。自分を取り巻く世の中の骨子となる仕組みやシステムについて、深く思考を巡らせる恰好の手段になります。幅広く様々な分野に当たったり、一つの分野を深く掘り下げてみたりしましょう。
    • 歴史的な名作を読みましょう。シェイクスピアから明治の文豪まで、作品はなんでも構いません。「文学」と称される作品の多くは人間を人間たらしめる様々な特徴に焦点が当てられています。悲劇に喜劇、悦びと哀しみ、繊細な描写、壮大な真実などに触れることで、現実で自分自身の置かれた状況についても眼識が得られるでしょう。
    • 新聞購読やオンラインの閲覧で、ニュース報道を読みましょう。簡潔な速報から緻密に取材された記事まで、その深さは様々であり、いずれもが有意義な会話をするためのこの上ない材料となります。時代に遅れを取らず、世界に目を向けましょう。
    • 特定のジャンルの小説を読みましょう。ファンタジー、SF、恋愛、推理など、様々なジャンルがあります。とくに大衆向けの娯楽小説ならば、ドキドキ感や、ミステリー要素による想像力への刺激があり、また平凡な日常から手軽に逃避する手段にもなります。
    • 好きなものを読みましょう。題材は、詩・哲学・雑誌・二次創作・wikiHowの記事など、何でも構いません。想像力を掻き立て、「もっと」と思えるようなものを探しましょう。
  3. 周りの人に、とりわけ面白い、ためになると思った本のタイトルを教えてもらいましょう。
    • 日常会話でたびたび話題に上がる本があれば、臆せずどんな本なのかを訊いてみましょう。話の中で触れられている分、興味を持てるかもしれません。
    • 人に本を借りることを重く考えることはありません。人間関係こそ、最も規模が大きく信頼できる図書館と言えます。誰かの本棚を見かけたならば会話でそのことに触れ、興味があることを表しましょう。上手く話が運べば、借りて良いか尋ねるチャンスが来るでしょう。
    • 「20世紀の名著」や「絶対に読みたい文学100選」のようなオンラインのリストから作品を選んでみましょう。このようなリストは、得てして作成者の主観に影響されがちであるとはいえ、一般的に魅力が受容されやすい名作が選ばれています。自分の食指が動くものを探してみましょう。
  4. 少し空き時間が出来た時には、近くの図書館や本屋を覗くのも一案です。棚の間を自由に歩き、目にとまった本を検討しながら、読了を前提に買って帰る作品を1冊見つけましょう。
    • 本に夢中になるあまり迷子になるという心配はいりません。ただ興味を持った本を棚から出し、ページをめくってみましょう。図書館や本屋は、気の赴くまま色々な趣味を冒険できるよう、安全に配慮した造りになっています。
    • 日本ではほとんどの場合、公立図書館の貸出カードを無料で作ることが出来ます。もちろん図書館の閲覧のみであればカードは不要ですが、貸出の際には必要となります。図書館の中央付近に常駐している司書・図書館スタッフの方に申し出てカードを作成しましょう。
  5. 会への参加は自由意志ですが、そのような場の存在が定期的な読書習慣を身に着ける基盤にもなります。
    • 社会的交流の中での義務感が読書を後押しすることもしばしばあります。また、感想や考えを交換し合える存在がいれば、さらに内容を深く読み込めることもあるでしょう。
    • インターネット上には、無料で、好きな時に好きな分だけ本に関する意見の発表・交換ができるプラットフォームが多数存在します。ただし読書量が任意とはいえ、場の話題についていくためにはペースを上げて読む必要がある場合もあるでしょう。
    • 適当な読書会が見つからない場合、自分で新しく創ることもできます。読書家の友達や家族にどんなものが好きなのか訊いてみましょう。好みのジャンル(SF・哲学など)が一致すれば、同じ本を読み、感想を共有することを提案できます。
    • 読書会は読書習慣をつけるための社会的基盤になり得ると同時に、自分が興味をそそられない本を読み、さらにそれについて議論しなればならないという場面も出てきます。ただしそれは、自分ひとりでは見向きもしなかったような本と出会い、新しい知見を得るチャンスでもあります。
  6. 心から読みたいと思う本のタイトルを5~10つ挙げましょう。紙に書いて壁に貼り、読んだものからチェックをつけていきます。
    • 作成したリストを消化する期限を設けましょう。もしも最終的に間に合わなかったとしても、重たい腰を上げるきっかけにはなります。
    • 「いつまでにこれらの本を読み終える」という課題を課すことで、目標を達成しやすくなります。一冊読み終えるたび、御馳走を食べる、欲しかったものを買うなどのご褒美を自分に授けましょう。あるいは次の一冊を買うということでも構いません。自分の中の決め事でも、立派な動機として機能します。
    • 「読書メーター」など、自分の読書録を残せるようなアプリ・オンラインサービスに登録してみましょう。いつでもアクセスすることができます。
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パート 2
パート 2 の 2:

読書の時間を確保する

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  1. 他のことは何もしない、ただ純粋に読書をするためだけの時間を取りましょう。日常生活のルーティンに関連付けて、読書の時間を取るきっかけを作りましょう。 [1]
    • 通勤・通学・食事・入浴・就寝前など、10分でも手の空く時間があれば、そこから読書の習慣をつけましょう。
    • 例えば10~20ページなどの分量を決め、一日の始まりに必ずその分を読むという決まりを作りましょう。 [2] 例えば、朝起きてまず本を手に取る、あるいはコーヒーを飲む傍らでページをめくる、ということです。余計な考えや面倒な事案が頭に飛び込んでくる前に、まずは読書を楽しみましょう。
    • 寝る前に読書を進めましょう。いざ就寝という時に複雑な情報を処理するのは気乗りしないかもしれません。しかし毎晩物語を読むことで脳がリラックスするため、読書習慣をつけるには最適な方法ともいえます。
    • 最低でも1日30分は読むよう心がけましょう。他のことを何も考えずただ本の世界にのめりこむという状態に至ることが大切です。読書後に予定があるならば、先にアラームをセットしておきます。ただし、携帯で時間をチェックするのは極力控えましょう。 [3] 目標は完全に本に没頭している状態です。
  2. その場、その時をしっかり意識し、ページに並んだ文字だけを一心に受け取りましょう。
    • 居心地の良い空間に座り、没頭するための精神を作りましょう。過去や未来に関すること、仕事のことなど、余計なことをすべて頭の中から消します。「やりたいことをする時間はたっぷりとあり、すべてはしっかりと叶えられる、けれど今は目の前の本と向き合う時間である」――そう考えましょう。
    • 携帯をマナーモードにし、出来れば電源を切りましょう。約束が控えているならば、時間が気にならないようあらかじめアラームをセットしておきます。
    • 読み始める前に、読書の妨げとなりそうなものに一通り対応しておきましょう。ペットに餌をやり、メールに返信をし、ゴミ出しを済ませ、あらかたのことをきちんと整えます。身の回りを整理することにより、頭の中も整理されるという寸法です。
  3. 人混み・交通量の多い場所・気の散るもの・喧噪からなるべく離れましょう。本に没頭しやすくなります。
    • 公演や図書館、静かな屋内で読書をしましょう。自宅や喫茶店でも構いません。外の世界を忘れることが出来る落ち着いた場所を探しましょう。
    • テレビを消して、インターネットのブラウザを閉じましょう。本の世界に深く入り込むには、外部から入ってくる情報を遠ざけることが大切です。
    • 静かな場所を見つけるのが難しければ、ヘッドホンを使って周囲の騒音を遮断しましょう。落ち着いた音楽を小さめの音量で流します。
  4. たくさん読めば読むほど、気軽に読書できるようになります。
    • たとえ20分間だけでも、毎日欠かさず読書をする週を一週間設けましょう。その次は一週間を一か月に伸ばし、さらに期間を伸ばしていきます。
    • 読書量は少しから始めましょう。無理して自分の許容量より多い量に挑戦すれば、先延ばしにしてしまう可能性もあります。まずは必ず読了できると確信の持てる作品を選び、最後までしっかりと読み切ります。小さな自信を積み重ね、ゆっくりと読む量を増やしていきましょう。
    • 読書の区切りを、自然に長くしましょう。一度本を開いたら章の終わりまで読む、あるいは違和感なく切れる箇所まで読むということです。冒険小説を読んでいるならば、登場人物達が眠りにつく場面まで読んでから、本を閉じることにしましょう。物語に身を沈めることが大切です。
  5. キンドルなどの専用端末、または通常のスマートフォン・パソコンに直接テキストをダウンロードするなどして、電子書籍を読むことができます。
    • 電子書籍は、本を荷物として持ち歩くのは重いという際に便利な形態です。膨大な蔵書を誇る図書館をデニムのポケットに収納し、いつでも空いた時間に取り出して、すぐに読んでいたページから読み始めることができます。
    • 「Project Gutenberg」は非常に多くの英語の電子書籍が読めるサービスを提供しています。 [4] また日本語の小説を探す場合には「青空文庫」などが有名です。
  6. 速読を身に付けるために「脳内で文章を音読することなく言葉を素早く目で追う」訓練ができるアプリがたくさん出でいます。
    • 人間が1分間に読める文字数は平均で約400~500字程度です。速読アプリでは流れてくる文章の速さを「遅い(毎分200字程度)」から「速い(毎分2000字程度)」まで任意に設定することができます。 [5]
    • 速読アプリはいくつか人気のものがあり、その多くは無料です。
    • 速く情報を取り込むほど、吸収の精度は低下するということを覚えておきましょう。自然な読書のペースにはそれなりの訳があります。速読アプリは大量の情報を素早く「さばく」ことには適していても、きちんとした理解の助けになるとは限りません。
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