Android端末をroot化することにより、そのOSにアクセスしやすくなり、より高度なカスタマイズも可能になります。ただし、Android端末は非常に種類が多いため、Androidのどの機種やバージョンでもroot化できる唯一の方法というものはありません。まずは端末の機種に応じたroot化ソフトウェアをダウンロードして(Windows専用がほとんど)、その端末のUSBデバッグを有効にし、パソコンでもUSBドライバーを設定する必要があります。また、root化する前には、バックアップを忘れないようにしましょう。
ステップ
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端末で「設定」>「端末情報」の順に進む 「端末情報」ボタンは「設定」メニューの一番下にあります。
- 注:以下の手順はGalaxy S7およびGalaxy S7 edge用に書かれていますが、その機種に適したCF-Auto-Rootファイルをダウンロードすれば、おそらくGalaxy Sの古い機種でも使うことができます。
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「ビルド番号」を7回タップする その端末の開発者向けオプションが有効になります。
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「設定」に戻り、「開発者向けオプション」をタップする 開発者モードを有効にすると表示されるメニューで、通常は非表示になっている開発者向けオプションとデバッグオプションの一覧が表示されます。
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「 Odin 」(英語のみ)をパソコンにインストールして起動する 「Odin」はSamsung端末をroot化するために開発されたものですが、Windowsにしか対応していません。
- また、このソフトウェアでGalaxy S6などの古い機種をroot化することも可能ですが、適切なAuto-Rootファイルをダウンロードしなければなりません。
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SamsungのUSBドライバー (英語のみ)をダウンロードしてインストールする これは、パソコンで端末のUSBデバッグオプションを利用するために必要です。
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Galaxy S7 (英語のみ)または Galaxy S7 edge (英語のみ)のCF-Auto-Rootファイルをダウンロードして展開する ZIPファイルを右クリックして、「展開」を選択しましょう。展開されたファイルの拡張子は「.tar.md5」になります。
- Galaxy Sの古い機種をroot化する場合は、 CF-Auto-Root のサイト(英語のみ)でその機種に適したAuto-Rootファイルを調べましょう。適切なAuto-Rootファイルを使うことは、端末の故障を防ぐために 非常に 重要です。
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端末の「ホーム」「電源」「ボリュームダウン」ボタンを同時に長押しする しばらくすると、端末は「ダウンロードモード」になります。
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「Odin」が起動していて、端末が「ダウンロードモード」のときに、その端末をパソコンにUSB経由で接続する しばらくすると、端末とOdinの接続が正常に行われたことを示す「Added(追加しました)」というメッセージが表示されます。
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「AP」をクリックする 任意のファイルを参照するように求められます。
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「.tar.md5」で終わる展開したAuto-Rootファイルを選択する
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「Start(開始)」をクリックする root化処理が開始され、端末は処理中に再起動し、処理が完了するとAndroidが起動します。広告
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端末の電源を入れて、パソコンにUSB経由で接続する
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「 Nexus RootToolkit 」(英語のみ)をパソコンにインストールして起動する 「Nexus Root Toolkit」は、Nexus端末のロックを解除してroot化するのに使うことが可能です。「Nexus Root Toolkit」を起動すると、その端末の機種名とAndroid OSのバージョン番号の選択を求められます。
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ドロップダウンメニューから端末の機種名を選択する
- 機種名が分からない場合は、端末で「設定」>「端末情報」の順に進みましょう。機種名は「モデル番号」の下に表示されています。
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2番目のドロップダウンメニューから現在のAndroidのバージョンを選択する
- バージョン番号が分からない場合は、端末で「設定」>「端末情報」の順に進みましょう。「Androidバージョン」と「ビルド番号」という項目には、選択に必要な情報が正確に表示されています。
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「Apply(適用)」をクリックする USBデバッグモードを有効にするための指示画面が表示されます。
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端末で「設定」>「端末情報」の順に進む 「端末情報」ボタンは「設定」メニューの一番下にあります。
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「ビルド番号」を7回タップする 「端末情報」メニューの一番下にあるオプションのことで、7回タップすると開発者モードが有効になったことを通知するメッセージが表示されます。
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「設定」に戻り、「開発者向けオプション」をタップする 開発者モードを有効にすると表示されるメニューで、通常は非表示になっている開発者向けオプションとデバッグオプションの一覧が表示されます。
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「USBデバッグ」を選択して、「OK」をタップする 接続しているパソコンへのデバッグアクセスを許可するダイアログボックスが表示されます。
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「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」を選択して、「OK」をタップする
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「Nexus Root Toolkit」の指示画面で「OK」をクリックする 端末をroot化するために必要な依存関係がそのソフトウェアで自動的に検出されます。
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「Download + Update All File Dependencies(ダウンロード+すべてのファイルの依存関係を更新)」>「Continue(続ける)」の順にクリックする 依存関係がダウンロードされ、「Nexus Root Toolkit」のメインインターフェースが表示されます。
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ドライバーの設定手順については、「Full Driver Installation Guide(ドライバーインストールの詳細手順)」をクリックする 手順は現在のドライバーの設定によってさまざまです。これまでに別のAndroid端末をパソコンに接続していた場合は、古いドライバーをアンインストールする必要がありますが、「Nexus Root Toolkit」から環境に合ったドライバーインストールキットが提案・提供されます。
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「Backup(バックアップ)」をクリックして、残しておきたいデータを保存する(任意) 連絡先やSMS、アプリデータなど、さまざまなバックアップオプションのメニューが表示されます。また、各ボタンには、データをパソコンにバックアップするための具体的な指示が示されています。
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「Unlock(ロック解除)」をクリックする ブートローダーのロックが解除され、端末をroot化できるようになります。注:この処理では、端末のすべてのデータが消去されるため、残しておきたいものはすべてバックアップしておくようにしましょう。
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「Root」をクリックする 「Nexus Root Toolkit」で端末がroot化され、「SuperSU」のroot化ソフトウェアが自動的にインストールされます。処理が完了すれば、端末のroot化は完了です!
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「Restore(復元)」をクリックする バックアップオプションに合ったさまざまな復元オプションのウィンドウが表示されます。各オプションをクリックして、作成したバックアップから復元しましょう。広告
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端末の互換性リスト (英語のみ)を確認して、その端末で「WinDroid Toolkit」が使えることを確認する
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端末をパソコンにUSB経由で接続する
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端末で「設定」>「端末情報」の順に進む 「端末情報」ボタンは「設定」メニューの一番下にあります。
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「ビルド番号」を7回タップする 「端末情報」メニューの一番下にあるオプションのことで、7回タップすると開発者モードが有効になったことを通知するメッセージが表示されます。
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「設定」に戻り、「開発者向けオプション」をタップする 開発者モードを有効にすると表示されるメニューで、通常は非表示になっている開発者向けオプションとデバッグオプションの一覧が表示されます。
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「USBデバッグ」を選択して、「OK」をタップする 接続しているパソコンへのデバッグアクセスを許可するダイアログボックスが表示されます。
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「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」を選択して、「OK」をタップする
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「 WinDroid Toolkit」(英語のみ)をパソコンにダウンロードして起動する 起動後、「ADB(Android Debug Bridge、Androidデバッグブリッジ)」がまだパソコンにインストールされていない場合は、「ADB」のダウンロードを求められます。
- このソフトウェアは現在、Windowsにしか対応していません。
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「ADB」をクリックしてダウンロードする 「ADB」がすでにインストールされている場合は、このダイアログボックスは表示されません。「ADB」をインストールすると、対応端末の一覧が表示されます。
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端末のブランドを選択する リストが展開され、対応機種が表示されます。
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端末の機種名を選択する 機種名を選択すると、「WinRoot Toolkit」でその端末のリカバリイメージとAuto-Rootファイルが自動的にダウンロードされ、ダウンロードが完了すると、メインインターフェースが表示されます。 [2] X 出典文献
- 画面の左下には、オンライン状態を示すインジケーターが表示されます。ある時点で接続が切れてしまった場合は、画面の右下にある「更新」をクリックしてオンライン状態に戻しましょう。
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「UNLOCK BOOTLOADER(ブートローダーのロック解除)」欄に表示されているオプションを上から順番にクリックする ここに表示されるボタンは、ロックを解除する端末によってさまざまです(例:「Request Unlock(ロック解除の要求)」や「Get Token ID(トークンIDの取得)」など)。クリックすると端末のブートローダーのロックを解除できるようにする方法についての指示が表示されます。
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「UNLOCK BOOTLOADER(ブートローダーのロック解除)」をクリックする このボタンをクリックすると、「WinRoot Toolkit」でソフトウェアが自動的にダウンロードされて起動し、ブートローダーのロックが解除されます。
- ブートローダーのロックを解除すると、端末のデータは消去されてしまいます。その前に、残しておきたいデータのバックアップを取っておくようにしましょう。
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「FLASH RECOVERY(リカバリフラッシュ)」という見出しの下に表示されているオプションをクリックする このオプションは、フラッシュする端末によってさまざまです(例:「FlashTWRP」)。クリックすると端末が自動的にFastbootモードで再起動し、リカバリイメージがインストールされ、完了すると端末の再起動を求められます。
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「Yes(はい)」をクリックして、端末を再起動する 「ADB」で端末が再起動します。
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「GAIN ROOT」欄の「FLASH SUPERSU(SuperSUをフラッシュ)」をクリックする root化処理を開始するかどうかを確認するウィンドウが表示されます。
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「Yes(はい)」をクリックする 「SuperSU」のAuto-Rootファイルが自動的に端末に転送され、リカバリイメージで起動します。
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リカバリから「SuperSU」をインストールする どのリカバリを使うかによってボタンは違うかもしれません。インストールが完了すると、端末をroot化できたことと、端末を再起動するという通知が表示されます。
- 例えば、TRWPリカバリの場合は、「Install(インストール)」をクリックしてから、「SuperSU」のファイルを選択し、「Confirm Flash(フラッシュを確定)」をスワイプすると、その端末で「SuperSU」が有効になります。
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端末を再起動する 端末のAndroid OSがroot権限で起動します!広告
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「 XDA Forum 」(英語のみ)で端末の機種を調べる 「XDA Form」は、さまざまな端末をroot化する方法を編み出すAndroid開発者の集まりです。「Jump To(ジャンプ先)」という見出しを探して、その端末のブランド名をクリックしたら、機種名を探して、その端末をroot化する具体的な手順を確認しましょう。
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「 Android SDK(Software Development Kit、ソフトウェア開発キット) 」(英語のみ)や「 ADB(Android Debug Bridge、Androidデバッグブリッジ) 」(英語のみ)といったツールをよく理解する これらのツールは、パソコンのコマンドラインを利用したもので、「HTC10」や「Moto X Pure」などの最新機種のロックを解除してroot化するために必要です。
- 「Android SDK」は、MacからAndroid端末をroot化するために最もよく使われるツールでもあります。
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古い機種は「ワンクリック」ソフトウェアを使ってroot化する 「 Towelroot 」(英語のみ)や「 FramaRoot 」(英語のみ)などのソフトウェアを使えば、Android 4.4以前の一部の古い機種をroot化することができます。各サイトをチェックして、その機種がソフトウェアに対応していることを確認しましょう。広告
ポイント
- root化処理中は端末をパソコンに接続しますが、あらかじめ充電しておいた方が良いでしょう。root化処理中に端末が電池切れになると、その端末のソフトウェアが故障してしまう恐れがあります。
- 「Google Playストア」からrootチェックアプリをダウンロードして起動し、端末がroot化されていることを確認しましょう。
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注意事項
- 端末によってはroot化できない場合があります。これは特に最新機種ではよくあることなので、root化できることを確認してから、root化してみるようにしましょう。そうしないと、単純な時間の浪費から誤って端末を壊してしまうなど、さまざまな影響が出ることがあります。
- ブートローダーのロックを解除して端末をroot化すると、保証が無効になってしまうかもしれません。
- 使うソフトウェアがroot化しようとしている端末の機種やバージョンに対応していることを確認しましょう。対応していないとroot化できず、もしかすると端末が故障してしまうかもしれません。
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出典
このwikiHow記事について
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