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人生とは、自己改革の連続です。教養を得ること、または昇進することに重きを置いた自己改革もありますが、人は、自分や周りの人との付き合い方を改善することに、目を向けるのを忘れがちです。成功しようと躍起になるあまり、「より良い人になる」ことは、野望や身勝手な考えの影に隠れてしまいます。この記事を読んで、あなたの魂と思いやりの心を自分自身と周りの人に向ける旅を始めましょう。

方法 1
方法 1 の 3:

始める

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  1. 「より良い人になる」のは、長い人生をかけて行う「過程」であるので、より良い人になるには時間がかかるということを、頭に入れておきましょう。また、全てをやり遂げた、とはっきり分かる瞬間が訪れるわけではないので、成長の伸び代がなくなることはありません。変化や成長を受け入れる姿勢は、柔軟性を生み出します。その柔軟性こそが、どんな状況におかれても一貫して「なりたい自分」でいるための鍵を握ります。 [1]
    • 時間と共に、目標や価値観が変わることがあります。また、状況によって変わることもありますが、これはごく当たり前のことです。 [2]
  2. 自分の価値観をしっかりと把握しておかないと、どんなに意思が硬くても、何もやり遂げることはできません。 [3] 「価値観」とは、人生において、何を最も重要だと思うかに関する考え方です。人間性を形作り、生き方の核となる考え方とも言えます。 [4] 価値観についてじっくりと考えると、自分にとって何が本当に大切なのかを知ることができるでしょう。
    • 例えば、「良い親になる」「友人と時間を過ごす」ということも、価値観になり得ます。価値観について考えると、理想の自分を定義づけることができます。
    • 「価値観の一致」とは、行動と価値観の一致を指します。例えば、「友人と時間を過ごす」ことに価値を置いている人が、いつも人との付き合いより仕事を優先していては、「価値観が一致」しているとは言えません。行動と価値観が一致していないと、満足感、幸福感が得られず、罪悪感を感じることがあります。 [5]
  3. 人間のアイデンティティー(固有性)は、周りの人のアイデンティティーにも影響を受けます。 [6] 例えば、人は、かなり幼い頃に先入観を身につけるということが、心理学の研究で繰り返し証明されています。 [7] このようにして、身についた行動や信念は、自分自身や周りの人を認識する方法に影響します。自己認識の根本がどこから来ているかが分かれば、自分にとって不要な信念を修正し、有意義な信念を大切にすることができます。
    • 人種や性別は、アイデンティティーの形成に欠かせない要素であり、このような大きなくくりでも自己認識が形成されていきます。 [8]
  4. ストレスへの反応、喪失感への対処、怒りの抑制、大切な人の扱い方など、自分の行動を振り返ってみましょう。自分がどのように成長できるかを知るには、まず現在の自分を理解する必要があります。
    • 自分の行動を振り返ると、どのように自分を変えたいかについて、細かい点まで明らかになるでしょう。
  5. なるべく具体的な点まで決めましょう。「人にとって良き友になりたい」といった漠然としたものではなく、「良き友とはどういう意味か?より頻繁に友達に連絡するのが、良き友か?または、一緒に時間を過ごせるようにするのが良き友か?」など、細分化して考えましょう。
    • 発明家であり、企業家でもあったスティーブ・ジョブス氏は、かつて、「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいか?」と、毎朝自問したそうです。もし、「Yes」と答えられない場合、予定を変更することにしていました。この質問は、あなたの自己改革にも役立つでしょう。 [9]
    • 自己改革の内容は、合理的なものにしましょう。例えば、元々内向的な人が「飲み会に参加する」ことが「より良い人になる」ことと位置づけても、これは行動と価値観を一致させるものではなく、効果的とは言えません。代わりに、「新たに出会う人々に挨拶をする」など、自分の性格を踏まえた上で、達成しやすい変化を目標として掲げると良いでしょう。
  6. 目標は紙に書くか、できたら日記をつけると良いでしょう。自分を内省できるようになり、客観的な視点で自分を見つめられるようになります。 [10]
    • 日記をつけることは、積極的な内省の作業であるべきです。ただ思いついたことを書くだけでは、内省とは言えません。遭遇した状況、その時どう思ったか、どう反応したか、その後どのように感じたか、なにか違う対応ができたか、などについて書くと良いでしょう。 [11]
    • また、以下のような問いも役立つでしょう。「あなたにとって大切な人との関係において、向上したいことは何か?」「博愛精神を深めたいか?」「環境のためにもっと何かしたいか?」「配偶者やパートナーにとって、どうしたらよりよい相手になれるかを学びたいか?」
  7. 「何かをやめる」よりも、「何かをする」目標のほうが達成しやすいことを示した研究があります。 [12] 「何かをやめる」ことを目標にすると、達成に向けて行動しても、自分に対して批判的になったり、後ろめたい気持ちになったりします。何かから遠ざかるよりも、それに向かって努力を注ぐことができる目標を立てましょう。
    • 例えば、もっと感謝の気持ちを持ちたいなら、「誰かに親切にされたら、感謝の気持ちを示す」ことを目標にします。「感謝しないことをやめる」など、過去の行動を批判するような目標の立て方は避けましょう。
  8. ロールモデルは、より良い人になろうという刺激の源になり、その人にまつわる話は、辛いときでも心を強く支えてくれます。宗教家、政治家、芸術家、または、あなたが尊敬する身近な人物がロールモデルになるでしょう。
    • 知っている人をロールモデルにすると、より役立ちます。会ったことがない人を手本にしても、その人についてゆがんだ認識を持ちがちで、自分について不健全な考えを持つようになるかもしれません。いくら素晴らしいアーチストであるとはいえ、ビヨンセも人間であり、完璧ではないということを、覚えておきましょう。 [13]
    • ロールモデルは、「世界を変えた人物」である必要はありません。マハトマ・ガンジーやマザー・テレサには感動させられますが、世紀の偉人からしか学べないわけではありません。周りの人のちょっとした行動や考え方から、学べることも多いでしょう。例えば、いつも明るく振舞う同僚がいたら、その秘訣や人生の捉え方、どんな努力をしているのかを聞いてみましょう。耳を傾けさえすれば、学べるものが多いことに、驚くはずです。
    • 著名人の話から学べるものがないというわけではありません。 自分の周りにロールモデルにできる知り合いが多くない場合は特に、著名人の共感できる話は勉強になるでしょう。
    • 著名な天体物理学者である、ニール・ドグラース・タイソン氏は、「なりたい人物をロールモデルにする」という昔からの定義に、意義を唱えています。タイソン氏は、「あなたがたどり着きたい目標に、その人物がどうやって到達したかを分析すること」が大切だとしています。どんな本を読んだか?どんな道を選んだか?そこまでの道のりはどうだったか?などの質問をして、その答えを完全に真似するのではなく、あなた自身の道を切り開くのに役立てましょう。 [14]
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方法 2
方法 2 の 3:

思いやりの心を持つ

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  1. 人を愛する方法を学ぶ前に、まずは自分を愛する方法を身につける必要があるでしょう。これは、うぬぼれや自己愛ではなく、ありのままの自分を受け入れた上で、自分を形成するスキルや価値を深く掘り下げ、それを大切にする愛を指します。自分は、親切で慈悲深い心を持ち、そして何よりも大切なのは、価値のある人間だということを、心に留めておきましょう。その上で、高潔で親切な行動が伴えば、より自分を受け入れて理解することができるでしょう。
    • 自分の視点からではなく、理解のある友人のような愛のある視点で、自分の経験を綴ってみましょう。このように、自分を切り離して見ることで、否定的な感情を無視したり押さえ込むのではなく、自分の中で消化できるようになることを示した研究があります。自分の感情を認めることが、自分に優しくするための大切な要素です。人は、自分よりも他人に優しいことが多いものです。大切な人に接するのと同じように、自分を受け入れましょう。 [15]
    • 特に何か嫌なことがあったとき、適宜「自分に優しくする瞬間」を持つことを心がけましょう。例えば、仕事の企画が予定より大幅に遅れているとき、自分を批判したり、不安にさいなまれるのではなく、客観的な意識をもって「今、私は、ストレスを感じている」と、ストレスを認めます。次に、「私だけが苦しいわけじゃない」と、誰もが時折こういった状況を経験することを認めます。最後に、手を胸に当てるなどして、自分に優しく触れましょう。そして、「私は、強くなれる。忍耐強くなれる。自分を受け入れられる」など、自分に肯定的な言葉をかけましょう。 [16]
  2. 自分の才能、また内面・外見にかかわらず、長所を高く評価する時間を作りましょう。自分に厳しい人ほど、他人にも厳しくしがちです。 [17]
    • 自分について否定的な考えを持ったら、どういう状況で、何を感じ、その結果どうなったかを記録しましょう。
    • 例えば、このように記録しましょう。「今日、ジムに行った。スリムな人に囲まれて、自分が太っていると感じた。自分に対して怒りを覚え、ジムにいるのが恥ずかしくなった。運動を途中で止めたくもなった。」
    • 次に、その考えに対して理にかなった対処を行います。難しい作業ですが、否定的な心のつぶやきに対して、変えようのない事実と論理で立ち向かい続けることで、ネガティブ思考を転換させることができます。
    • こういった状況に対して、例えば、以下のように理にかなった反応をします。「わたしは自分の体と健康管理のためにジムに通っている。自分に優しく、体を大切にしているからこそだ。なぜ、自分を大切にすることを恥じなければいけないのか?体格は、皆違う。そして、私の体も人とは違う。ジムにいるスリムな人は、私よりも長い期間、努力をしているのかもしれない。または、ただの遺伝だ。他の人が私を見た目で判断したとしても、それを鵜呑みにする必要があるだろうか?それより、自分を大切にする私の行為に賛成して応援してくれる人の意見を尊重したいのではないか?」 [18]
    • 「高級車に乗るべき」や「このサイズの服を着るべき」など、自己批判には、この「~するべき」がつきものです。他人が設定した基準で人と自分を比べると、幸福感が得られなかったり、恥ずかしいと感じかねません。自分のためにどうしたいかを決定し、他人の「~するべき」の声は排除しましょう。 [19]
  3. 人は、自分自身や生活に気をかけずに日々を過ごすことがあります。しかし、型にはまった行動を繰り返すと、受動的な対応反応や忌避パターンにはまってしまいます。自分では気づかない内に、役に立たない習慣や行動パターンを作り上げているかもしれません。 [20]
    • 例えば、誰かに精神的に傷つけられたことがある人は、人と距離を保つために、壁を作る傾向があるでしょう。再度傷つけられることを防ぐことができるかもしれませんが、それよりも注目すべきは、この壁によって、楽しい経験や人との繋がりの可能性を失っていることです。
    • 人との交流を持てる活動に参加したり、新しい友人を作るなど、新しいことを試してみると、自分自身も気が付かなかった能力・感情の発見や、人間関係の構築ができるでしょう。 [21]
    • 自分の習慣を打ち破る方法を見つけると、人生の見方を変える様々な人との出会いにつながるでしょう。先入観や恐れなどの役に立たない態度は、新しい行動様式や物の見方を経験することによって改善されることを明らかにした研究があります。 [22] 人から学び、また相手もあななたから学ぶことができるのです。
  4. 怒りや嫉妬は、自然な感情ですが、人に対して常にそういった感情を持つと、幸福感を得にくくなるでしょう。自分に優しくする気持ちを育てるとともに、人の行動や欲望を受け入れることは、なりたい自分になるために必要なステップです。
    • 多くの場合、怒りの感情は、起こるべきではないことが身に降りかかったときに沸きます。つまり、思い描いていた通りに物事が進まないと感じると、人は怒りを感じます。柔軟性を持ち、常に期待通りに物事が進むわけではないと理解すると、怒りが抑えられるでしょう。 [23]
    • 人生において、自分が操れることに焦点を置き、そうでないことについてはなるべく気を揉まないことが肝心です。人は自分の行動を操ることができますが、その結果は操れないことを覚えておきましょう。結果がコントロール不可能なことを無理にコントロールしようとするのではなく、自分が取れる行動に集中すると、物事がうまくいかなくても、気持ちを静めることができ、怒りもひいていくでしょう。 [24]
  5. 恨みや過去の過ちをいつまでも気にかけると血圧と心拍数が上がり、許すとストレス値が下がります。 [25] つまり、人を許すと、健康面でメリットがあるということです。とはいえ、人を許すことは、この世で一番難しいことのひとつです。 [26] [27]
    • 許したい過ちについて考えましょう。誤った行動についてどう思うか?その人についてどう思うか?体はどう反応するか?など、それを経験したときの気持ちについて考えます。
    • あなたも相手も、何か別の方法をとることができたか?今後のために、あなたがこの経験から学べるか?など、学びの姿勢でその経験を振り返ってみましょう。 辛い経験を学習経験に変換すると、傷ついた気持ちを取り除くことができるでしょう。
    • 相手と話をしましょう。相手が身構えるだけなので、非難してはいけません。代わりに、「私は」と第一人称を使い、自分の気持ちを表現し、相手の気持ちも聞くようにすると良いでしょう。 [28]
    • 正義より平和に重きを置きましょう。人を許すのが難しい理由として、人が持つ「公正感」が挙げられます。あなたを不当に扱った人が、「当然の報いを受ける」とは限りません。しかし、怒りや傷ついた心を持ち続けると、結局はあなたが損害を被るだけです。また、特定の行動や結果の条件つきで、人を許すのはやめましょう。 [29]
    • 人を許すというのは、罪や過ちをなかったことにすることではないことを、忘れてはいけません。その間違った行為が行われたことは事実であり、許すことで自分を納得させるのではありません。人を許すことは、自分が持つ怒りの感情を手放すことです。
  6. 感謝とは気持ち以上のもので、積極的に実践することです。「感謝する姿勢」を育てると、よりポジティブな気持ちになり、幸福で健康になることができます。 [30] 感謝は、トラウマの克服、人間関係の強化、思いやりの心の育成につながることが分かっています。 [31] [32] [33]
    • 「感謝日記」をつけて、ありがたいと思う経験を記録しましょう。天気の良い朝や、完璧に淹れた美味しいコーヒーなど、些細なことでも良いでしょう。また、友情やパートナーからの愛情など、ものさしでは測れないものでも構いません。感謝の気持ちを持てるものに注目して記録すると、それが蓄積し、後々思い返すことができます。 [34]
    • サプライズを楽しみましょう。予期していなかったことや意外なことは、平凡な出来事よりも、強い影響力があります。例えば、パートナーがお皿洗いをしたことや、何ヶ月も連絡を取り合っていなかった友人からの連絡など、小さな出来事もサプライズになり得ます。
    • 感謝の気持ちを、周りの人と共有しましょう。良い出来事は、人と共感すると記憶に残りやすくなります。また、相手の一日を明るくしたり、相手にも感謝の気持ちを引き起こしたりする可能性もあります。 [35]
  7. 動物と同様、人は周りの人と社会関係を築くようにつくられています。 [36] 周りと溶け込むため、欲しいもの・必要なものを得るため、人とのつながりを感じるために、人は、幼い頃から相手の動作を読み取り、行動を模倣します。 [37] しかし、共感とは、人の行動を理解し、感情を感じ取る以上のものです。共感とは、想像力を働かせて相手の経験を想像し、相手が考えていることを考え、相手が感じていることを感じることです。 [38] 共感の気持ちを持つと、人の気持ちに敏感になり、人との絆を結ぶことを学ぶので、孤独感が薄れます。また、自分が扱ってほしい方法で、相手を扱うことができるようになるでしょう。
    • 愛と優しさの瞑想、または慈悲の瞑想が、感情を司る脳の部位を刺激することを示した研究があります。また、ストレス値を軽減・安定させる効果もあります。 [39] マインドフルネス瞑想も同様の効果がありますが、共感の気持ちを育むには多少効果は弱いでしょう。 [40]
    • 人が何を体験しているかを想像すると、共感力が上がることが、研究で明らかになっています。 [41] また、フィクション小説を読むことでも、他人の目線から物事を見る能力が養われます。 [42]
    • 評価を下すのは、できるだけ先延ばしにしましょう。例えば、自業自得な目にあった人や、苦しんで当然と思う人への共感はしにくいということを示した研究があります。他人の状況や過去の全ては知り得ないことを、理解しましょう。 [43]
    • 多様な人々と交流しましょう。他文化や未知の宗教に触れると、共感しやすくなるという研究があります。 [44] 自分とは考え方や行動が異なる人と触れ合うほど、何も知らずに判断したり、偏見に固執したりしなくなるでしょう。
  8. 人は、形のあるものより、愛されていると感じることや、親切にされることなど、形のないものに心からの感謝を感じます。実際に、物質への欲求が強い人ほど、より心の奥深くの欲求を満たそうとしていることが分かっています。 [45] [46] [47]
    • 物質主義者は、人よりも幸福感が少ない場合が多いということが、研究で明らかになっています。 [48] 総じて、物質主義者は、人生に満足感が得られず、恐れや悲しみなどの否定的な感情を持っている人が多いのが特徴です。 [49]
  9. 誰もが何十万円のお金を募金する余裕があるわけではありません。かと言って、皆が皆、救いの手を必要としている人に、小さな貢献ができないわけではありません。人助けとは、その人だけではなく、自分のためにもなります。利他的な人は、より幸福で、人を助けることでエンドルフィンという物質が分泌され、「ヘルパーズ・ハイ」になることさえある、という研究もあります。 [50]
    • 週末にテレビを見て過ごすのではなく、地域のホームレス援助団体や動物保護団体でボランティアをしましょう。人のために役立つことで、繋がりが生まれ、孤立した個人ではなく、地域の一員だと感じることができます。 [51]
    • 毎日、何か親切なことをしましょう。お年寄りが買い物袋を車まで運ぶのを手伝う、車を運転中に他の車に道を譲るなど、小さなことでも構いません。親切な行いをすると、人を助けることで満足感が得られることが実感でき、結果的に、自己中心的な行動や考えを克服することができるでしょう。
    • 「恩送り」(誰かから受けた恩を、別の人に送る)の原理は、実際に存在するということを示した研究があります。利他的な行動は、人から人へ広がります。小さくても親切で寛容なあなたの行為が、誰かに「同じことをしよう」と思わせ、その思いがまた他の誰かにどんどん伝わっていくでしょう。 [52]
  10. 人は、自分の行為について考えることに多くの時間を費やしすぎて、自分がどう周りの人に影響を与えているかに気づく余裕がありません。人と交流する際に働く心理的防衛の仕組みが、原因の一つとして挙げられます。 [53] もし、周りの人が皆、あなたに対して同じような対応をするなら、あなたも役立たない癖が身についてしまっているかもしれません。この防衛機制(心理的防衛の働き)が、あなたの成長の妨げになることがあります。
    • 例えば、周りの人があなたにどういった反応をするかについて、考えてみましょう。あなたが言ったことで、すぐ傷ついている様子ですか?あなたの周りの人全員が過度に敏感な性格の持ち主でない限り(あまりあり得ませんが)、あなたは「自分の気分を良くするために、他人をけなす」防衛機制を働かせている可能性があります。様々な方法を試しながら人と交流し、人を傷つけない方法を探しましょう。
    • 自分が人とどのように交流しているかに、注目しましょう。どの方法が役立ち、どの方法が役立たないのか、そのパターンを探します。柔軟に自分の行動を適応することを学べば、周りの人とより協調できるでしょう。 [54]
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方法 3
方法 3 の 3:

正しい道を選ぶ

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  1. 誰もが、何かしらの秀でたスキルや心から楽しめる趣味があります。自分に才能がないと思うのであれば、それはまだその才能を見つけていないだけでしょう。自分に合うものを見つけるまで、粘り強く様々なことを試すのが肝心です。
    • 同じタイプの人が、同じアクティビティーに引き付けられることがあります。例えば、アドレナリンが分泌されるようなアクティビティーが好きな人たちにとっては、ゆったりとした静かな雰囲気の編み物クラブには興味をそそられないでしょうが、落ち着いたアクティビティーが好きな人たちにとっては、魅力的でしょう。自分がどんな人に囲まれていると楽しいのかが分かれば、何を楽しめるのかが見つかりやすくなります。
    • 才能は、忍耐強く探しましょう。変化は、一度に訪れずに、鍛錬と時間を要します。特に忙しい人にとっては(人は皆、忙しいものですが)、これまでの習慣を打ち破り、新しい人と知り合ったり、新しいことに挑戦するのは容易ではないかもしれません。忍耐強さが、成功の鍵を握ります。
    • 興味のあるクラスに参加するか、経験したことのない楽器やスポーツを始めましょう。新しいことを学べるだけではなく、同じ興味を共有する人たちと出会えます。何か新しいことを学ぼうとすることは、コンフォートゾーンから脱却する、安全で有効な方法になるでしょう。
  2. どれだけお金を稼いでも、嫌いなことに人生を費やしていては、幸せにはなれません。全ての人が好きな趣味を仕事にできるほど恵まれているわけではありませんが、せめて自分を幸せにすることに時間を費やすことが大切です。
    • 自分にとって意義のあることをすると、より幸福感と満足感を得ることができます。芸術や音楽など、創造力を要するアクティビティーは、生産的且つ健全な方法で、感情や思考の表現が活かせる場となるでしょう。 [55]
    • 人生で最も成功している人は、最もひたむきな人だということは、広く信じられている誤った神話です。こういった人は、自分のための時間さえも惜しんで、目標達成のためならどんな邪魔も許しません。しかし、残念ながら、これは非常に不健康な生き方と言えるでしょう。一つのことだけに集中しすぎて、他のことをおろそかにしないようにしましょう。 [56]
    • 現在の仕事に慢性的に満足感が感じられないのであれば、その理由を考えましょう。何かを変えることで、仕事への感じ方を変えることもできるでしょう。しかし、満足感を得られない理由が、仕事に意義を見出せない、または仕事が自分の価値観と合わない場合は、他の仕事を探しましょう。 [57]
  3. 人生には、仕事と遊びのバランスが必要です。どちらか片方に極端に集中すると、最終的にスランプに陥ったり、毎日が単調になったりします。人は、肯定的な出来事にはすぐに慣れる生き物です。そのため、肯定的なことしか経験していない場合は特に、肯定的な出来事に鈍感になることがあります。 [58]
    • コンフォートゾーンのぬるま湯にひたっていると、そこから一歩踏み出したときほど、生産的ではないということを示した研究があります。 [59] 少し怖いと感じるかもしれませんが、新しい経験や出会いを求めることが大切です。そうすることで、さらなる目標達成の手助けになるでしょう。
    • 不快なことや傷つくことを避けたいという欲求で、柔軟な対応ができないこともあるでしょう。しかし、失敗をするかもしれないと思うような弱い心を大切にすることも、人生を「謳歌」するには大切なことだということが、研究で証明されています。 [60]
    • マインドフルネス瞑想から始めると良いでしょう。マインドフルネス瞑想の目的の一つは、自己認識と自己享受の障害になり得る、反復的な思考パターンに気づくことです。クラスを探したり、やり方を調べたりして、自分に合うマインドフルネス瞑想を見つけましょう。 [61]
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ポイント

  • 人を尊重しましょう。
  • 自分らしく振舞う と、人は本当のあなたを認識することができます。
  • 毎朝、一日をスタートする前に、鏡に向かって自分を褒めましょう。自分の履いているジーンズを褒めるなど、些細なことでも効果があります。自信がつき、気持ちよく一日のスタートが切れるでしょう。
  • ほとんどの人が最善を尽くそうと努力している、ということを忘れないようにしましょう。
  • 人を不当に扱ってしまったら、すぐに、またはできるだけ早く認めましょう。
  • 自己認識力を身に付け、人生のどの部分を改善したいのかを特定するには、何年もの時間を要するかもしれません。焦らずに、時間をかけて行いましょう。
  • 人にも自分にも、第二のチャンスを与えましょう。
  • 自分がして欲しいのと同様の仕方で、人と向き合いましょう。
  • ボランティア活動は、謙虚な気持ちが持てる経験であり、視野が広がるでしょう。時間と心遣いという、あなたの一番大切な才能を地域社会に貢献しましょう。
  • 人に対して最善の自分でいることを、絶対に諦めてはいけません。
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出典

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