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「自分らしくあれ」という言葉は、おそらく個人主義の文化圏で最も頻繁に聞かれるアドバイスでしょう。しかし、良く考えると曖昧な言葉です。「自分らしくいる」とは、どういう意味でしょうか。簡単に聞こえますが、実行するのも簡単でしょうか。この記事では、自分らしくいるための方法を紹介します。ステップに従えば、自分らしく生きることができるかもしれません。

パート 1
パート 1 の 4:

自分自身を知る

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  1. オスカー・ワイルドがかつて彼特有のウィットで「自分らしくあれ。他の個性はすでに取られている」と言いました。ユーモアに富んだ言葉ですが、真実が語られています。しかし、自分がどういう人間かを熟知し、理解して納得していなければ、「自分らしくいる」ことは不可能です。自分自身を知ることが第一の目的です。
    • 時間をかけて自分が価値を置くものを探り、自身の本質を構成するものをじっくり考えましょう。そのためには、これまでの生き方、人生の岐路で選択したものを考えましょう。また、どんな事をするのが好きなのか、嫌いなことは何かを整理し、その通りに実践しましょう。試行錯誤を繰り返しながら自分の嗜好をじっくりと考えると、想像以上の発見があります。
    • 性格検査を受けてみましょう。ただし、機械的な検査に自分を100パーセント定義されないように、受け入れたい結果だけに焦点を当てましょう。自分の性格は、あくまでも自分で定義し、心地よく感じられることが大切です。しばらくは自意識過剰になるかもしれませんが、良識的な人たちなら、いずれ、ありのままの自分を受け入れてくれます。
  2. 矛盾が起こるのは自然なことです。私たちは、文化、宗教、相談相手、元気や意欲を与えてくれる人々、教育の現場など、様々な情報源から幅広い価値観を習います。矛盾点に注意しながら、最も自然に受け入れられる価値観を見出すことが重要です。
    • 自分の価値観に矛盾点があるからといって、放棄する必要はありません。変化する自分の一部だと考えましょう。自分自身を既成の箱の中に閉じ込めるのは不可能です。私たちは、人生の様々な局面でその状況に合った価値を見出し、自分のものにしています。矛盾が生じるのは自然なことです。
  3. 自分らしくいることを目指す上で最も不健全な行為は、人生のある時点で定義した自分をそのまま引きずることです。その後の人生で成長の機会があっても、定義した自分に固執するあまり、成長できないことです。前進できるように、より良い自分、賢い自分になれるように心に余裕を持ちましょう。
    • 過去の間違いや、誇れない行動は忘れましょう。これまでに犯した間違いや選択を受け入れるように、努力しましょう。これらはすでに過去のものです。その時点では、もっともな理由で行動し、納得のいく決断をしたはずです。過去にとらわれず、間違いや誤った選択を教訓として、より良い自分作りの糧にしましょう。
    • 「16才、26才、36才の時と今の自分は全く変わっていない」と、自慢する人達が周りにいないか考えてみましょう。柔軟で、おおらかで、幸せそうに見えますか。彼らは、自分は何も変わっていないと主張することに忙しく、余裕があるようには見えません。新しい考えを取り入れたり、他の人から何かを習ったりすることができず、成長することもできません。年を重ねるごとに、また、人生の節目ごとに成長することが自分自身に正直でいる、また、健全な感情を保つために不可欠です。
  4. 長所は時間の経過とともに変化するため、自分自身の定義も変わります。長所をないがしろにしてはいけません。長所は短所を補うだけでなく、長所があるからこそ他人と比較する必要がないのです。
    • 他人との比較は、怒りや恨みをもたらします。恨みを持った人は、他人への憧ればかりが大きくなって「自分らしくいる」という信念が揺らぎがちです。
    • 他人との比較は、他人の非難にも繋がります。他人の非難に明け暮れるのは、自尊心が低く、他人を引きずり降ろそうとする心があるからです。他の人の個性をうらやむばかりで、自分の個性を尊重しようとしないので、「自分らしくいる」ことは不可能です。また、友達や信用も失います。
  5. 最悪の事態を考えて心配するのを止めましょう。特に、人前で起こったことを心配するのは避けましょう。「顔から転んでしまった」「ほうれん草が葉に挟まってしまった」「キスしようとしたら、相手のおでこにぶつかっちゃった」でも、それが大きな問題でしょうか。そんな時は、大声で笑い飛ばしましょう。
    • 失敗に思える経験を面白い話に変えて、友だちに話しましょう。完璧主義者ではなく、くつろげる相手だと知ってもらえます。常に真剣に構えず、自分自身を笑える余裕があると魅力的です。
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パート 2
パート 2 の 4:

人と折り合いをつける

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  1. 自分について隠すことなど何もありません。完璧な人などいません。私たちは皆、日々色々なことを学びながら成長します。自分の身体面または感情面で恥ずかしく感じる所、不安で隠したいと思う所があるとしたら、まず、その事実を受け入れましょう。その上で、それらを風変りな個性に変えるか、自分は完璧ではないと素直に認める努力をしましょう。
    • 人との議論の途中で、自分は完璧ではないと認めましょう。そうすると、今まで熱く語っていたのは、自分の面子を保つため、また負けを認めたくないからだと気づくでしょう。一度認めてしまえば、頑なに議論を続ける理由が無くなります。「ああ、見て!部屋が散らかっている。私も(僕も)こういう状態を見るとイライラするよ。自分の服を床に置きっぱなしにするべきじゃなかった。でも、怠け者だから、ついだらしなくなっちゃうんだ。悪い癖は治そうとしているんだけど。ごめん。今度からきちんとするよ」と、素直な気持ちを表した瞬間に議論は収まります。
  2. 常に自分以外の誰かになろうとしていると、決して幸せにはなれません。絶えず人と比べ、自分にない物が欲しくなると不幸せな気分になります。他人との比較を始めると、どんどんマイナス思考になり、出口が見つかりません。
    • 見せたいと思う自分は、上辺を繕えば簡単に演出できます。しかし、完璧に装ったその内側の世界は、人にはなかなか見えません。自分を他人と比較するという行為は、繕った上辺を重視し、幻を追いかけるだけで、自分の価値を下げる結果となります。他人との比較は害以外の何ももたらしません。
    • 比較するのではなく、ありのままの自分を尊重し個性を大切にし、欠点を受け入れましょう。欠点は誰にでもあります。前述したように、欠点から逃げずに、正直でいることが何よりも大切です。
  3. 自分を好意的に見る人もいれば、良く思わない人もいます。両者とも、正しくもあり、間違ってもいます。しかし、常に周りの人の意見を気にしていたら、自分らしく生きることは、ほぼ不可能です。「私は面白いと思われているかしら。彼女は私のことを太っていると思っているかな。みんな、私のことを抜けていると思っていないかしら。自分は、グループに入れてもらうのに十分格好いいかしら。まあまあ賢くて、人気もある方かなあ」などの不安を解放して初めて、自分らしくいられます。自分の思う通りに行動しましょう。他人に迷惑をかけないことだけに注意して、人の意見を気にせずに、自分らしく振舞いましょう。
    • あるグループに対して自分を変えると、他のグループや別の人に嫌われる結果になるかもしれません。誰か特定の人に気に入られようと自分を変え続けると、悪循環に陥ります。自分の才能や長所を磨くことに重点を置きましょう。
  4. 周りの人全員に好意を持ってもらいたい、また、みんなから尊敬の念を得たいと思って行動するのは、全く意味がありません。個性を伸ばす、自信をつける、といった自己革新を妨げます。他の人の意見などを気にする必要はありません。エレノア・ルーズベルトは、かつて「あなたの同意なしに、誰もあなたに劣等感を抱かせることはできない」と言いました。一番重要なのは、自分に自信を持ち、信念に忠実であることです。自信がないなら、自信をつけることから始めましょう。
    • 誰の意見も自分にとって、重要ではないのでしょうか。そういうことではありません。大切なのは、意見を聞くべき人と、聞く必要のない人を区別することです。社会に受け入れられなければ、傷つきます。大部分の時間を、自分を嫌っている人たちと過ごさなければならない時、彼らの自分に対する批判的な意見をそのまま受け入れるのは危険です。誰の意見を重視すべきかを決める練習をしましょう。自分を好意的に見てくれる人、自分の夢を後押ししてくれる人に注意を向けましょう。
  5. 人からプレッシャーやいじめを受けたら、矮小化してはいけません。プレッシャーを自覚し、健全な方法で自分を守ると、少しは楽になるかもしれません。信頼できる人や、似たような世界観、信念を持つ人たちと友達になりましょう。攻撃的な人からの影響をそれ程受けずに済むかもしれません。「彼らの意見は取るに足らず、気にするべきではない」と、自分に言い聞かせると多少気持ちが晴れるでしょうが、自分と同じ考えを持ち、常に側で支えてくる人がいると心強いです。
    • 自分を大切に思っている人たちと、自分をいじめる人の両者を考えて比べてみましょう。いじめを繰り返す人の意見が、いかに取るに足らないものかが分かります。自分、自分の家族、ライフスタイルについてとやかく言われても、聞く価値などないと即気づくでしょう。私たちは本質的に、大切に思う人、尊敬する人の意見を聞く傾向があります。反対に、自分を尊重しない人が、あれこれ、自分に意見をしたとしても、見知らぬ人からの言葉同様に、全く重みがありません。
  6. 知らんぷり、脅迫的な発言や嫌味っぽいコメントと、善意でなされる建設的な意見の違いを学ぶ  建設的な意見は、自分が気づかなかった欠点に気づかせ、直すきっけかを与えてくれます。そういった意見は、親、信頼のおける相談相手、先生、コーチなどから聞くことが多いでしょう。意見をもらったら、じっくり時間をかけて考え、更なる成長に繋げましょう。建設的なコメントには、相手の成長を願う思いやりの気持ちが根底にあります。
    • 思いやって意見をする人たちは、相手のこと大切に思い、相手が人間として成長することを真摯に応援します。善意で意見をしてくれる人たちと、そうでない人たちの違いを見極めましょう。ネガティブなコメントには注意を払わず、前向きな意見から大いに学んで良い生き方をしましょう。
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パート 3
パート 3 の 4:

本当の自分を高める

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  1. 私たちは、友達や自分に近しい人を大切にします。しかし、自分に最も近いのは自分自身です。大切な人達に接するように、自分に対しても優しく、思いやりと尊敬の念をもって接しましょう。自分自身と1日過ごすとしたら、自分のどんな一面を最大限に出しますか。面白い面ですか、一緒にいて楽しいところ、幸福感に満ちたところ、それとも冷静沈着な面、自己満足している自分でしょうか。どの自分が最高の自分を表現できますか。
    • 自分に責任を持ち、自尊心を高めましょう。周りから高い評価を得られないとしても、くよくよしてはいけません。「自分は特別で、素晴らしく、価値のある人間だ」と、言い聞かせましょう。そうしている内に、自尊心で輝き出します。周りの人も変化した貴方に気づき、貴方の自己肯定を支持し始めるでしょう。
  2. センスや、話し方など自分のやり方が主流からそれていても、良い結果をもたらすなら誇りを持ちましょう。ある型にはまるのではなく、個性を発揮しましょう。
    • 効果的なコミュニケーションの方法を学びましょう。自分を明確に表現すればするほど、あるがままの自分に好感を持つ人たちを惹きつけ、そうでない人を遠ざけることができます。
  3. 自分を誰かと比較する癖があると、りんごと梨などの違う種類のものを比べがちです。駆け出しの脚本家は、ハリウッドのトッププロデューサーになりたいと考えます。しかし、トッププロデューサーのライフスタイルを見て憧れ、彼らと自分を比較するのは、理にかなっていません。ハリウッドのトップに君臨するプロデューサーは、何年もの経験とキャリアを積み、色々なビジネストーク、懇談、酒の席を経て今の地位を築きあげた玄人です。一方、新人の脚本家は、周りの様子を見ながら、いつか成功できるように、能力が認められるように自分を評価してもらおうと必死に戦っている最中です。
    • 比較をするなら、現実的になりましょう。「勇気」や「意欲」をもらう目的で人を見るようにしましょう。決して自分の能力を軽視してはいけません。
  4. 周りに馴染むには、他人の行動を真似した方が早道だと大方の人が考えますが、本当にそうでしょうか。自分自身をきちんと出すべきではありませんか。自分の立場を表明するのはとても難しいです。しかし、他人が考える自分を装うのは避けるべきです。なかなか出来ることではないかもしれませんが、それが、「自分らしくいる」ということです。
    • 自分自身がどのような人間であれ、受け入れましょう。他人と違うという事実は、ゆるぎなく美しいことで、人々を引き付けます。人に影響されないようにしましょう。
  5. 自分らしくいられるのを実感し誇らしく思う時、それを人は疑ったり、物笑いの種にしたりするかもしれません。しかし、御託を並べず「これが私なのよ!」とシンプルに言い放てば、周りの人は貴方に対して尊敬の念を抱くようになります。また、自分も自身を尊重できます。多くの人が、自分らしく生きることに四苦八苦します。それができる人を、周りは称賛の目で見るでしょう。
    • からかわれれば、時として傷つきます。そんな時は、軽く無視しましょう。難しく思えますが、やってみると簡単です。立派な、器の大きな人間に成長します。自分という人間が理解でき、将来、どんな困難があろうとも、乗り越えることができます。
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パート 4
パート 4 の 4:

断固たる態度をとる

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  1. 誰かが脅してきたら抵抗しましょう。人をいじめる権利など、誰にもありません。困った時は、助けを求めましょう。手を差し伸べてくれる、優しく理解のある人達がたくさんいます。
  2. いじめを見たら止めましょう。どのような手段を使ってでも、止める権利があります。自分を信じましょう。
  3. 自分を守らなければならなかったからといって、彼らに感情がないわけではありません。
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ポイント

  • 誰かが自分のある部分を好ましく思わないからといって、必ずしもそれが悪いこと、変えなければならないことではありません。実際には、それが何なのかによる所が大きく、また、好みの問題とも言えます。
  • 物事は絶えず変化します。時間の経過と共に自分が変わるのは避けられません。世の中に積極的に関わり、色々な物事に精通し、自分の成長を最優先にする生き方が理想的です。
  • 流行やトレンドを取り入れるのは個人が決めることです。個人主義の名の下で(名を汚す)疫病だと見なして避ける人がいますが、トレンドを取り入れたからといって、自分らしく生きていないということにはなりません。重要なのは、自分が何を欲しているかです。
  • 自分の考えに固執せず、流れに任せるのもいい時があります。例えば、あまり好きではないバンドのコンサートでも、友達と楽しいひと時が過ごせると考えて一緒に行きましょう。それが、妥協する、また、友達の好みを尊重する、ということです。
  • 誰かを喜ばせるだけのために、出来ないのに出来ると言うのは避けましょう。解決にならない上に、相手にすぐ分かってしまいます。
  • 自分を受け入れようと努力している時、自分の欠点に落ち込んではいけません。改善に努めればいいのです。それが無理だとしても、欠点は自分らしさでもあり、自分という人間を定義するのに役立つのだと理解しましょう。実際、欠点は自分の一部です。恥じることはありません。
  • 服を選ぶ時、鏡で自分自身を確認しましょう。自分に合わない服を避け、自分を引き立てる服を選びましょう。
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