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タバコを吸う手順は一見するととても単純です。しかし実際は、ひと吸いする間の一連の動きの中にちょっとしたコツがいくつも隠れているのです。吸い始める前に、喫煙はガンや心臓疾患など、いくつもの健康障害を発症させるリスクを伴うことを知っておきましょう。 [1]

方法 1
方法 1 の 2:

タバコに火をつける

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  1. タバコを吸う前に喫煙者が慣例的にすることがあります。そのひとつが、タバコをトントンと叩くことです。箱ごと叩く場合、未開封の箱を逆さにして3~6回、テーブルや掌でポンポンと軽く叩きます。これは紙の中でスカスカになっている葉っぱを詰めてタバコの密度を上げるためで、説によれば火をつけてから長持ちする、燃え方が一定になるという効果があるとされています。
  2. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    包みの銀紙を片方ちぎって開けます。蓋つきの箱の場合も、セロファンを剥がし、銀紙を破ります。
    • 箱を開けたらまず1本取り出し、向きを逆に、タバコの葉を上に向けて箱に戻す、という人がいます。これは縁起担ぎのために流行した願掛けのようなもので、意味は分からずとも他の喫煙者の真似をして習慣になっている人もいるでしょう。逆さにした幸運の1本はその箱の1番最後に吸います。
  3. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    新しい箱では、タバコは固く詰められているでしょう。指で箱の上部をトントン叩くと、タバコが少しずつ飛び出してきます。指でつかめるくらい出てきたら取り出しましょう。タバコの箱を逆さにして指で下から叩く方法もあります。
    • 何本か吸った後はずっと取り出しやすくなります。
    • 指ではなく唇と歯でくわえて取り出し、クールに決めることもできます。
  4. 指で取り出しても口を使って取り出しても、どちらにせよ結局は手で持ちます。持ち方は自由で特に決まったルールはありません。よく見られる持ち方をいくつか紹介します。
    • クラシック 典型的な持ち方です。人差し指と中指の第一関節と第二関節の間にタバコを挟みます。掌は下に向けます。
    • ソフィスティケイテッド 洗練された印象の持ち方です。クラシックと同様ですが、掌は自分の方に、指は上を向きます。
    • カジュアル 曲げた中指の第二関節の上にタバコを置き、人差し指でそれを包むように支えます。手の力は抜き、軽く握った状態で、掌は自分の方か下に向けます。
    • ユーロⅠ 親指と人差し指でタバコを持ちます。掌は前に、タバコもまっすぐ前を向けます。
    • ユーロⅡ 親指と人差し指でタバコを持ち、掌は内に、やや上に向け、フィルター部分をまっすぐ自分に向けます。映画では、ナチスのスパイがこの持ち方をしていることでそうとバレるシーン、あるいは逆にこの持ち方をしないことでアメリカのスパイとバレるシーンがあります。
    • パームド 掌を内に向け、親指と人差し指で内手首に向けるように持ち、手の中にタバコをすっぽり収める持ち方です。喫煙をあからさまにしたくないときに便利な持ち方でしょう。
    • フェミニン 人差し指と中指の第一関節と第二関節の間にタバコを持ちます。手の力を抜いて手首を返し、掌を上に向けます。
  5. 口で取り出した場合はそのまま、手で取り出した場合はタバコのフィルター側を唇にくわえましょう。
    • 口の左右どちらか、あるいは中央、どこにタバコをくわえるかは好みによります。公の場でタバコを吸う前に、ペンや鉛筆をくわえて試してみてもよいでしょう。
    • フィルターのない両切りタバコの場合はどちら側をくわえても良いものの、銘柄の表示がついている方をくわえるのが一般的でしょう。両切りタバコを販売している銘柄にはラッキーストライクやキャメルがあります。
  6. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    点火したマッチかライターをタバコの先に持ってきたら、ストローでミルクシェイクを吸う様に息を吸います。ゆっくり吸いこむのではなく、数回、短く強く吸いましょう。工場生産されたタバコなら基本的にすぐに点火でき、安定して燃えるでしょう。
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方法 2
方法 2 の 2:

タバコを吸う

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  1. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    火がついたら、タバコを吸って煙を少し口に含みます。慣れないうちは一気に煙を吸わないようにしましょう。一度に吸い込むと咳こんでしまい、後悔するでしょう。
  2. 煙の温度を下げ、喉への刺激を減らします。また、人によっては不快に感じる煙の味をやわらげる効果もあります。吸い慣れるうちに、好みによってこの工程は省いてもよいでしょう。
  3. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    口から離すとともに、肺に煙を入れましょう。深く息を吸って煙を下ろすことで喉への刺激を抑え、咳こむのを防ぎます。
    • 煙を直接肺まで吸い込むのでなく、あくまで一度口で止めてから肺に入れます。
    • タバコの煙を使った芸の一つ、「滝登り」はこの応用です。煙を口に留めた状態で口を開け、登ってきた煙を鼻から吸い込みます。口から強く息を吐くのではなく、自然と煙が口から出て登るにまかせます。きれいにできるようになるには練習が必要でしょう。
    • 喫煙を続けるうちに、体がタバコの煙に慣れてきます。ここからが問題で、体がタバコに耐性ができるということは、自然と喫煙回数が増えるということなのです。タバコの本数が増えるほどニコチン摂取量が増え、耐性ができるほどにニコチンに強く依存するようになります。初めての喫煙と同じ感覚を味わうためにずっと多くのニコチンが必要になり、喫煙量はさらに増えていきます。
  4. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    タバコを口から離している間の姿勢にも典型的な形があります。タバコの持ち方同様、特に決まったルールがある訳ではありませんが、性別によってよく見られる動きに違いがあります。
    • 女性に多く見られるのは、肩を横に回すように腕を動かし、タバコを口の高さに保つ吸い方です。掌は上に、手は手首から外に倒れます。
    • 男性に多いのは肘を軸に腕を動かす吸い方です。掌は常に内に向き、胴体の辺りまで腕を下ろします。
  5. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    タバコを持った手を口から離して適当な位置に置いてから、口か鼻から煙を出します。これについても、方法の正誤はありませんが、吸い慣れるうちに好みが出てくるでしょう。
    • 煙は鼻から吐き出した方が、よりタバコの風味が感じられるという人もいますが、焼けるような感覚を嫌う人もいます。
    • 口から煙を垂れ流すように、ゆっくり吐き出す人もいれば、強く吹き出す人もいます。
    • 練習すれば、煙で輪をつくって吐き出せるようにもなります。口をOの形に開き、喉を使って口内を通して煙の輪を吐き出します。
  6. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    タバコを吸えば、自然と、その間に灰を落とす必要があります。タバコが燃焼し、吸い終わった分が薄い灰色の燃え殻になってタバコの先に残ります。灰はしぶとくタバコの先にしがみついていますが、そのうち重くなって地面に落ちます。屋外ならそれでも問題ないかもしれませんが、屋内で床に灰を落とされて良い顔をする人はいないでしょう。タバコの灰は灰皿に落としましょう。
    • タバコの持ち方によって灰の落とし方も変わります。
    • フィルター側の端が親指で届く距離にある持ち方なら、灰皿に向けて親指で軽くタバコを打つだけで灰は落ちます。
    • 親指と人差し指で挟んで持っている場合は、タバコの中央を中指か薬指で軽く叩いて灰を落としましょう。
    • タバコを灰皿の縁に軽く打ち付けて灰を落とすこともできます。
  7. Watermark wikiHow to タバコを吸う
    タバコを吸い終わったら、火を消して安全に処分します。灰皿に先を押しつけて潰し、煙が出なくなったら消火完了です。屋外では、不燃性のものに同様にタバコの先をぐりぐりと押しつけ、火が消えたら適切に捨てましょう。吸い殻のポイ捨ては厳禁です。誰も他人の吸い殻の後始末はしたくないでしょう。ポイ捨ては下品なマナー違反で、社会的に容認されることではありません。窓から吸い殻を投げ捨てることもまた非常に危険で、多くの山火事や藪火事の原因となってきました。ポイ捨ては重い罰金刑の対象です。もし火事の原因になれば、より重大な法的処罰が待っていることでしょう。
    • 一本のタバコをどこまで吸うかは、あくまでも個人の好みです。無論、フィルター部分を吸うことはできませんし、両切りタバコであれば唇がヤケドしないように吸うには限りがあります。
    • フィルター部分のすぐ直前まで、あるいはそれ以上くわえていられないところまで吸うという人が多いでしょう。
    • 低い温度の煙でクリアな味わいだけを楽しみたいという理由で、半分程度のところで吸い終える人もいます。
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ポイント

  • 喫煙は体に害のある行為です。タバコを吸うことで、自らの命を危険にさらしているのです。もしあなたに子どもがいるなら、それはその子が親を失うリスクを高めていることになります。
  • フィルター側に火を付けないよう注意しましょう。
  • 吸い始めのうちに様々な銘柄や種類のタバコを試して好みのものを探しましょう。国内で販売されているだけでも何百もの種類があります。
  • メンソールタイプのタバコにはタバコの葉の香りに加え、軽いミントの香りと、メンソールのスースーする感覚があります。一部の風邪薬や冷却シートなどのスースーする感覚に似ています。
  • 吸った煙のうち少量は肺に留まります。体内に吸収されるか、呼吸を通して排出されるまで長ければ数時間かかります。
  • ほとんどの喫煙者はタバコをくわえっぱなしにはしません。通常の呼吸をするにもタバコの煙が入って来てしまったり、立ち上る熱い煙が鼻や目に入るのが不快なためです。一部、タバコをくわえたままで平気な人もいます。
  • 息を吸い込むのでなく、煙を少しずつ口先で吸うようにすると、喫煙者として様になって見えます。こなれて見えるようになるには練習が要るでしょう。深く吸う場合より煙は少量で濃く、口の中にゆっくり流れ込みます。
  • 喫煙が習慣になると、ニコチンや他の化学物質に耐性ができ、また、一酸化炭素が引き起こすめまいや吐き気などの生理反応も起きにくくなります。喫煙者は初めての喫煙で感じる高揚感を感じられなくなるのです。
  • 喫煙を始めようか迷っているなら、やめましょう。依存性があり、体に多大な害を及ぼします。
  • あせって吸い込むと失敗します。ゆっくり落ち着いて、慣れるまで少しずつ少しずつ吸うようにしましょう。
  • 初めて吸うときは、歯を閉じ合わせ、ゆっくりと歯の間から吸うとよいでしょう。肺に一気に多量の煙が入るのを防ぐことができます。喫煙に慣れた友人たちの前で煙に咳込み、恥ずかしい思いをするのも防げるでしょう。
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注意事項

  • ニコチンは身体的にも精神的にも依存性があります。初めてのタバコから依存が起きることもあります。タバコの依存性を高めるため、タバコの葉以外の依存性物質が加えられており、繰り返し禁煙を試みても止められない人が多くいるのです。
  • タバコを吸い始めて日が浅く、体がニコチンに慣れるまではニコチンの悪影響による症状が現れるかもしれません。吐き気やめまいがしたり、心拍数や血圧が上昇する可能性があります。吸いすぎると嘔吐することもあります。喫煙を始めたばかりのうちは注意しましょう。
  • 未成年の喫煙は禁止されています。
  • 身体的には、気分がすっきりするなど、ニコチンの効果は好ましく感じられるものの、精神的な影響には高揚感が伴わないため、気付くことができません。無意識のうちに、ニコチンは脳内の原始的な報酬系神経に作用します。ニコチンの刺激によって報酬を得たと勘違いした脳は、さらに同じ報酬を得ようと原始的な欲求を生じます。これがニコチン依存の仕組みです。身体的にも変化が起こります。ニコチンを欲し受容しようとする脳内では物質のバランスが崩れ、ニコチンの摂取量が低いと気分が落ち込んだりイライラするようになるのです。脳内報酬系から多量の快楽物質が放出されたために、それを補おうとさらにニコチンを欲するようになります。
  • 喫煙は火災の原因になり得ます。吸い終わったら、吸い殻や灰皿などの火の始末を徹底し、喫煙中も火の扱いには十分注意しましょう。
  • 未成年の喫煙が違法であると同時に、未成年にタバコを提供することも違法です。高額の罰金に処せられます。
  • 健康上のリスクの他にもタバコを避けるべき理由として、臭いがあります。タバコの臭いは嫌厭されがちです。また、喫煙者は非喫煙者に比べこの臭いに鈍感である傾向があります。
  • 喫煙によって起こり得るリスクの一部は以下の通りです。
    • 長期的には味覚、嗅覚が衰えます。
    • 肺気腫や慢性気管支炎など肺の病気を発症するリスクが高まります。喫煙者の喉や肺の内壁がタバコの煙によって爛れるため、これらの部位に感染症が生じやすくなります。
    • ニコチンは消化器内の酸度を上げ、これにより過敏性腸症候群や十二指腸潰瘍等の症状が悪化します。
    • 男女ともに性的機能、生殖機能に問題が生じます。男性は勃起不全や精子数の低下などの症状、女性は平均より若くしての不妊や閉経が起こり得ます。
    • 妊娠中の女性では、新生児の先天性障害、早産や流産などが起こる場合があります。
    • あなたが喫煙することで周囲の人の健康を害します。特に慢性的な心臓疾患や喘息を患う人への影響は多大です。喫煙する部屋を制限したり、外に出て喫煙するようにしましょう。公共施設や職場などの屋内や、歩行中の喫煙は原則禁煙の条例が敷かれているところもあり、法律で指定されている場合もあります。指定されたエリア以外での喫煙はできません。
    • タバコの煙には発ガン性が認められています。肺、喉、口腔、喉頭、食道、膵臓など、あらゆる箇所のガン発症リスクが大幅に高まります。
    • 血圧、心拍数ともに喫煙によって上昇します。心臓発作や脳卒中のリスクが高まり、長期的には心臓疾患の恐れもあります。
    • ニコチンによる満足感、また口寂しさの解消から、喫煙は食欲を減退させます。痩身目的で喫煙を続ける人が多いのはこのためです。
  • ガソリンなど揮発性可燃物の近くでの喫煙は避けましょう。
  • 空腹時の喫煙は吐き気を催すことがあります。
  • ベッドや布団での喫煙はいかなる場合も厳禁です。うっかり寝てしまえば、あっというまに布団やカーペットに引火します。
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必要なもの

  • タバコ1箱
  • ライターまたはマッチ
  • 灰皿

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