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学校は本来安全な場所であるはずですが、常にそうとは限りません。廊下ですれ違い様に喧嘩を仕掛けられるのは恐怖です。大ごとになる前に切り抜けたいものですが、そうできる時ばかりではありません。どう対処しても、怪我をしたりトラブルに巻き込まれたりすることがあるでしょう。喧嘩はできれば避けるのが一番です。しかし、それができない時には賢い解決策を見つけましょう。

方法 1
方法 1 の 3:

喧嘩に勝つ

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  1. 一般的に、その場の雰囲気で厄介なことに巻き込まれそうだと察知できます。失礼な物言いをされる、攻撃的な態度を取られる、道を塞がれるなど、これらは全て相手が喧嘩を仕掛ける前に見せるサインです。準備ができていれば喧嘩に勝てるか、少なくとも怪我をせずに収めることができるでしょう。 [1]
    • 攻撃されそうだと思ったら防御姿勢を取る、もしくは助けを求めるなどすぐに行動を起こしましょう。
  2. 「殴るぞ」とばかりに拳を上げてはいけません。手のひらを体の前で合わせましょう。肘を低くして脇を締め、足を肩幅に広げましょう。利き足は少し前に出します。この姿勢で体の重要な部分を守ることができます。 [2]
    • 例えば、顔に飛んでくるパンチを両手で防ぐことができます。
  3. 最初にパンチを与えるのは気が引けるかもしれませんが、先に相手に一撃を加えることが肝心です。喧嘩は長くても数秒で終わります。最初に一撃を与え相手をやつけてしまえば、勝って終えることができます。攻撃されたらパンチをかわして相手の勢いを弱め、必要なことを行いましょう。 [3]
    • 例えば、相手の股間に狙いを定めて、キックや肘鉄を食らわせましょう。あるいは、顎、鼻、または額に向けてパンチを放ちましょう。
    • 拳でパンチを放つ時には手首を真っ直ぐにしましょう。そうしないと、鋭いパンチを放った瞬間に手首を痛めてしまいます。
    • 相手の顔を引っかくという方法もあります。相手は衝撃を受け、たじろぐでしょう。 [4]
  4. 相手が攻撃をやめるように、できることは何でも行いましょう。腹に肘鉄を食らわせたり、脚や股間に膝蹴りを入れたりしましょう。膝と肘を使って攻め続け相手からの攻撃を抑えましょう。
    • 双方共にもつれあって横に倒れたら、その瞬間をチャンスに変えましょう。相手の頭の側面にパンチを入れるか、頭を地面に押し付けてこすることもできます。

    注意: このような状況で自分の身を守る場合には、正式な格闘ルールに執着する必要はありません。首の両側を走る頸静脈、相手の弱点、こめかみ、両目の間、腎臓、股間、首の後ろなどを攻撃しましょう。 [5] 躊躇せずに相手の髪の毛を引っ張ったり噛んだりしましょう。卑劣かもしれないなどと考えずに、思いついたことは何でも試しましょう。

  5. 後退すれば防御姿勢を示すことになります。相手には攻撃の姿勢を見せましょう。相手が敗北を認めるか倒れるまで攻撃し続けましょう。 [6]
  6. 相手が地面に倒れこんだ瞬間に相手を押さえ込みましょう。それでも相手が攻撃の手を緩めなければ、相手に馬乗りになりましょう。相手が降参するまで、誰かが助けに来てくれるまで、もしくは相手が力尽きて動けなくなるまで、押さえ込んだまま離れてはいけません。
    • 相手が倒れて動けなくなったら攻撃をやめましょう。そのまま攻撃を続ければ相手に重傷を負わせてしまいます。
  7. 相手の首を締めても長時間窒息状態にさせてはいけません。酸素を多く含んだ血液が脳に回らなくなると人は意識を失いますが、血流が止まると、数分以内に永久的な脳の損傷に繋がったり死に至る恐れがあります。 [7]
    • 相手が意識を失い呼吸も止まってしまったら、胸部圧迫を行い、警察や医療機関などに直ちに連絡しましょう。
  8. 多勢に無勢なら、喧嘩に勝とうとするのではなく、逃げることに焦点を合わせましょう。助っ人なしに大人数相手に闘っても、勝てる見込みはほとんどありません。彼らに怒りを見せてはいけません。しかし喧嘩になったら、その怒りをエネルギーに変えて相手に挑みましょう。 [8]
    • 必要に応じ躊躇なく助けを求めましょう。強く逞しい人という評判は落ちるかもしれませんが、社会的地位を守るよりも命を守る方が大切です。
  9. 相手が倒れ、すぐに起き上がれそうにないと思ったら、その隙に逃げましょう。モタモタしていれば、その間に相手が気力を振り絞って起き上がり、攻撃を仕掛けてくるかもしれません。重傷を負っている様子なら助けを呼びつつも、できればその場を去りましょう。 [9]
    • 地面に倒れてしまったら可能な限り身を守り、手で相手のパンチを避けましょう。相手に威力がなければ、パンチを放って逆襲に出ましょう。
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方法 2
方法 2 の 3:

喧嘩を避ける

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  1. 自分自身や知り合いがいじめにあったら、部活動のコーチ、先生、親、学校のカウンセラーなど信頼できる大人に相談しましょう。いじめを解決できるように状況をきちんと説明しましょう。 [10] いじめ問題に対処する特別なプログラムを設置している学校もあります。
    • いじめとは、他の生徒から屈辱を受けたりからかわれたり、また虐待を受けたりすることです。偶然口論に巻き込まれる、悪口を言われるといった単純なものではありません。1回限りの口論や喧嘩といったものではなく、1人に対して大勢が執拗に色々な形で攻撃することです。 [11]
  2. 自分から始めたわけではなくても、一度喧嘩になれば深刻な問題に直面する可能性があります。どんな状況でも暴力は絶対に許さないという方針を掲げている学校がたくさんあります。停学や退学処分を受けるか、さらに悪い状況に陥る可能性があります。 [12]
    • 相手が執拗に追い掛けて来る場合には、向き合っても距離をおきましょう。相手が取っ組み合いを挑んだりパンチを放つ可能性があることを考慮して、常に腕一本ほどの距離を取りましょう。 [13]
    • 米国の場合、州の定める法定年齢によっては17歳または18歳でも、犯罪で起訴される場合があります。日本の場合は11歳でも刑罰を受ける場合があります。
  3. 睨んだりうつむいたりしてはいけません。相手の目を見て動じない態度をとりましょう。攻撃的な態度を示せば相手を煽ることになり、弱さを見せれば、相手は喧嘩を仕掛けてくるでしょう。 [14]

    ヒント: 正々堂々とした態度で恐怖心を見せなければ、人は喧嘩を仕掛けようとはしません。

  4. 一度喧嘩が始まれば、自分を守らなければならないだけでなく、困難な状況に陥る可能性もあります。パンチを放てばその後どんな展開になるか分りません。大怪我をするかもしれませんし、歯が折れたり、脳震盪を起こしたりすることもあります。相手に重傷を負わせる可能性もあります。どんな状況も起こり得ます。仮に自分が勝ったとしても、結末の責任を取らなければならず、最終的には負けを見ることになるのです。 [15]
    • 暴力以外の手段を見つけましょう。その場を去るか、助けを求めましょう。
  5. 周りに目撃者がいない場合、特に先生がいない時にのみ喧嘩を仕掛ける人がいます。喧嘩を仕掛けられそうになったら、大声を出して誰かに助けに来てもらいましょう。第三者が現れれば、喧嘩になることはないでしょう。
    • 「火事だ!」「助けて!」「警察を呼んで!」などと叫びましょう。
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方法 3
方法 3 の 3:

喧嘩をせずに済む方法を見つける

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  1. いじめに合うのを避けるには、できるだけ友達と一緒に歩くようにするのが効果的です。複数の友達と一緒にいれば数の面で強くなるため、いじめっ子は攻撃して来ません。 [16]
    • さらに、友達がたくさんいる人はいじめの対象にはならないことが多いものです。
  2. 失礼なことを言われたり、煽られたりすれば、相手を攻撃したくなるでしょう。怒るのは当然のことですが、その怒りを暴力に使ってはいけません。頭に血が上ったら深呼吸をして頭の中で10まで数えましょう。徐々に冷静になり、他のことを考える余裕が生まれます。 [17]
    • 鼻から息を吸い口から吐きましょう。腹の奥まで大きく吸い入れて息を実感しましょう。
    • 必要ならその場を去り、別の場所で数分間落ち着きを取り戻しましょう。
  3. 今いる状況で何ができるかを考えましょう。どんな状況にも対処法は常に何通りかあります。いくつか対処法を考え、シナリオを描いてそれぞれの結末を考えましょう。 [18]
    • 誰かに悪口を言われた場合には、無視する、立ち去る、喧嘩を仕掛ける、悪口を返すなどの方法が考えられるでしょう。無視しても必ずしも相手が悪口をやめるとは限りませんが、少なくとも自分がトラブルに巻き込まれることはありません。喧嘩を仕掛ければ厄介なことになり、問題解決にはなりません。お返しに相手に悪口を言えば、その瞬間はスッキリするでしょうが、状況を悪化させるかもしれません。
  4. いくつかの対処法とそれぞれの結末を考えたら、最適だと思うものを選びましょう。通常、状況を悪化させず自分もトラブルに巻き込まれないものを選ぶのが理想的です。 [19]
    • 上の例で考えれば、無視して立ち去るのが一番良い方法でしょう。
  5. 相手が迷惑行為をやめない場合、落ち着いて対処するのが重要です。人の体をつつく、つまむ、からかうなどの行為を繰り返すのは相手の反応が見たいからです。感情的にならなければ相手は期待通りの反応が返ってこないと分かり、興味を失います。必要に応じ、発言に小さなジェスチャーを加えて言葉に力を持たせることもできます。 [20]
    • 何度も繰り返しつままれたら、冷静なかつ高圧的なトーンで「やめなさい!」と言いましょう。それでもやめない場合には相手の手を掴み、もう一度やめるように言いましょう。
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ポイント

  • 人を見下したような発言やいじめを見たり聞いたり受けたりしたら、教師や学校の関係者に報告しましょう。 [21]
  • 常に利き手を顔の近くにおいて顔を守るようにしましょう。
  • 力や経験がなければできることは限られますが、万一に備えて身を守りたいと思うなら、腕力をつけるための基本的な訓練をしましょう。筋力をつける、安全な場所で格闘技を練習する、自己防衛のクラスを取るなど色々な方法があります。
  • 飛んでくるパンチの角度を見れば、相手の手を掴んだり、パンチを返したりできます。
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注意事項

  • 相手が大勢なら、直ちにその場を離れましょう。大人数相手の喧嘩では、重症を負う可能性があります。
  • どんなに相手を殴りたくても、先に手を出してはいけません。先に手を出した方は厄介なことになるので、相手が手を出してきたときのみ応戦しましょう。
  • 喧嘩をすれば、大きな怪我をする危険性が高まります。
  • 学校で喧嘩をすれば、停学、退学、または少年院行きという可能性もあります。
  • 相手がナイフなどの武器を所持している場合は素手で闘おうとせず、とにかく逃げましょう!武器を持った相手と闘えば、重症を負ったり殺されたりする可能性があります。
  • 相手が人気者なら、後でその友人たちとも対峙しなくてはならない可能性が高いでしょう。
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