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レモンなどの柑橘類の果実は木で熟し、収穫後に追熟することはありません。通常スーパーでは既に熟したレモンが販売されており、購入後も数週間保存できることがあります。未熟なレモンを選んでしまった場合、明るい場所に置いて黄色くすることはできても、甘味が増すことはありません。ここでは、木に生っているレモンの成熟を促す方法と、熟したレモンの見分け方を紹介します。

方法 1
方法 1 の 3:

レモンをカウンターに置いて熟させる

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  1. 収穫後のレモンがさらに黄色く柔らかくなっても、より甘くジューシーになったとは限りません。未熟のレモンをカウンターに置いておくと、色が濃くなることはあっても苦みは抜けません。
  2. 直射日光の当たらないキッチンカウンターが理想的な置き場所です。数日経つと、レモンは濃い黄色に変わります。ただし、色は変わっても果肉が熟したわけではなく、苦味は残っています。それでも、料理や飲み物の飾りとして使うことはできます。
  3. 青みがあるレモンが必ずしも未熟であるとは限りません。少し青みがあっても、果肉は熟している場合があります。 [1] これは、レモンは中から成熟するためです。レモンの場合、まず果肉が成熟し、そして外皮が熟します。 [2] 熟しているか分からないレモンは、切って味を確かめてみましょう。または、この 方法 に従ってレモンが熟しているかを知ることができます。
  4. 未成熟のレモンを洗浄剤や芳香剤として利用しましょう。
    • 塩とレモン果汁を混ぜて作ったペーストは、金属のさびや黒ずみを落とすスクラブ剤として使えます。
    • 沸騰したお湯にレモンの輪切りを数枚加え、芳香剤を作りましょう。レモンの香りを引き立てるローズマリーなどのハーブを加えてもよいでしょう。
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方法 2
方法 2 の 3:

木に生っているレモンを熟させる

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  1. 栽培しているレモンの木が実を付けても、熟さないことがありますか?レモンの木が健康に生長するには、十分な日射と水が必要です。また、剪定をして空気を循環させることも大切です。これらの条件が揃わないと、果実は成熟しません。ここでは、木に生っているレモンを成熟させる方法と、レモンが成熟する時期を紹介します。
  2. 果実を収穫するには、開花後少なくとも4か月待つ必要があります。 [3] 品種によっては、成熟まで9か月ほどかかるものもあります。果実が成熟しても、数週間は木に残しておくことができます。 [4]
    • 果実が熟すには、まず木が生長する必要があります。すぐに実を付ける場合もありますが、果実は成熟しません。一般的に、レモンは3年目から成熟した果実を収穫できます。結実しても熟さない場合は、樹齢を確認しましょう。
    • レモンは11月下旬から1月中旬に成熟します。1月中旬までに収穫を終えないと、翌年の収穫に影響する場合があります。 [5]
  3. 木の生長と同様に、果実が黄色く熟すためにも十分な日射が必要です。レモンを室内で栽培している場合は、鉢を窓辺に移しましょう。南向きの窓辺が理想的です。レモンの木は、1日に6~8時間の日射が必要です。 [6] また、レモンには暖かい環境も不可欠で、平均気温が日中で21℃、夜間は13℃程度が理想的です。13℃以下の気温が続くと、レモンの木は休眠に入ります。 [7]
  4. レモンの木はたっぷりの水を必要としますが、水浸しの土を嫌います。土壌の水はけが良いかを確認しましょう。盛り土をして植えると、木の周りに水が溜まるのを防げます。 [8]
  5. 果実がずっと緑色のままであれば、木の健康が損なわれている可能性があります。土壌pH測定器を使い、土のpH値を調べましょう。土壌pH測定器は、園芸店やガーデンセンターで販売されています。レモンの木は、pH値が6.0~7.5の土壌を好みます。 [9]
  6. [10] 土が10~15cmの深さまで乾燥してから水やりをします。水のやりすぎには注意し、土に水が溜まらないようにしましょう。土が水浸しになると、根腐れ、カビ、病気の原因になります。 [11]
    • 同様の理由で、レモン(すべての柑橘類)にマルチを敷いてはいけません。マルチは土の湿気を保つため、根腐れが起こりやすくなります。また、溜まった水の蒸発を促すために、幹の周囲の雑草を除去するとよいでしょう。
  7. レモンの木に必要な栄養分が含まれている柑橘類専用の肥料を与えましょう。レモンの木は、葉、花、そして果実の生長を支えるため多くのエネルギをーを必要とします。木が栄養不足の状態では、果実の生長を維持できず熟すこともありません。
    • レモンの生長には十分な窒素が必要です。リン酸やカリウムより窒素を多く含む肥料を与えましょう。 [12]
  8. 屋外のレモンは鳥や昆虫によって受粉が行われます。室内栽培の場合は媒介者がいないため、結実しても熟さない場合があります。綿棒で花粉を取り別の花に付けて受粉させましょう。
  9. レモンが熟さない場合は、木がストレスにさらされていないか、または病気に罹っていないかを確認しましょう。枯れた葉や枝がないかを調べます。また、葉にカビ(黒や白の斑点など)が生えていないか調べましょう。葉に黄色い斑点がある場合も、病気の兆候です。
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方法 3
方法 3 の 3:

熟したレモンを見分ける

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  1. 一度収穫したレモンは追熟しないため、熟したレモンを選ぶことが大切です。ここでは、熟したレモンを見分ける方法を紹介します。これで未熟のレモンを選んでしまうこともなくなるでしょう。
  2. ただし、レモンは中から成熟し外皮が熟すのは最後になるため、果肉は熟していても皮は緑色の場合もあります。 [13]
    • マイヤーレモンの外皮は濃い黄色で、オレンジ色に近い場合もあります。
  3. 重いレモンは果汁が詰まっている証拠です。大抵のレモンは5~8cmの長さに生長します。 [14] [15]
  4. 硬さがありながら弾力のある果実が理想的です。非常に硬い果実はまだ未熟か、果肉が萎びている可能性があります。 [16]
    • マイヤーレモンは一般的なレモンより薄い皮を持ち、成熟すると柔らかくなります。指で押して皮が1cm以上へこんだら、そのレモンは熟しすぎています。 [17]
  5. 外皮にでこぼこが多いレモンは、まだ未熟で果汁もあまりありません。果皮がワックスを塗ったように輝いていれば、レモンが熟している証拠です。 [18]
    • 果皮のしわに注目しましょう。皮にしわがあれば、成熟しすぎです。
  6. レモンを木から収穫する際、園芸手袋を着用しましょう。木にトゲが生えているものもあり、注意をしないと手を傷つける場合があります。熟したレモンを手で掴み、ゆっくりとねじってもぎ取りましょう。 [19] レモンは簡単にもぎ取れるはずですが、なかなか取れない場合はまだ熟していない可能性があります。
  7. たくさんのレモンを収穫する必要があり、熟しているか不確かな場合は、ひとつだけ採って味見してみましょう。大抵の品種のレモンは、酸味がありながら苦味はありません。マイヤーレモンは、一般的なレモンより甘く酸味が少ない品種です。
    • 味、視覚、触覚に頼らず成熟度を調べるには、屈折式糖度計を使いましょう。レモン果汁1滴を糖度計に垂らし、Brix値を読みます。糖度が6~12%(8~12%が理想的)のレモンを選びましょう。
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ポイント

  • レモンを木に残しておく期間が長いほど、果肉の甘味は増します。早く収穫するほど、酸味は強くなります。 [20]
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