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圧力鍋は食材を素早く加熱できる調理器具です。圧力鍋を使うと短時間で調理できるため、他の調理法では失われがちなビタミンやミネラルを損なうこともありません。ただし、使い方について少し学ぶ必要があります。圧力鍋を使ったことのない人は、ぜひここで安全な使い方を学びましょう。圧力鍋の基本的な仕組みと危険な使用方法を理解しておけば、初めて使う場合でも安心です。

パート 1
パート 1 の 4:

圧力鍋の仕組み

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  1. 圧力鍋を火にかけると蒸気が発生し、その熱が沸点を上げることによって加熱を早めます。圧力鍋には2種類あります。ひとつは、蓋の通気管に「振り子」と呼ばれる圧力を調整するおもりが付いた古いタイプの圧力鍋(おもり式)です。もうひとつは、スプリング式の弁を使って蒸気を循環させる(クローズドシステム)新しいタイプの圧力鍋(スプリング式)です。
  2. 洗い残しがないかもチェックします。圧力鍋にひびがあると、そこから漏れた高温の蒸気で火傷をする危険があります。 
  3. 圧力鍋で調理する時は、水などの何らかの液体が必要になります。調理に水を使うレシピがほとんどです。鍋の中に発生した蒸気をためる空間が必要なので、液体の量は鍋の深さの2/3以下にとどめます。
    • おもり式の圧力鍋の場合  おもり式の圧力鍋では、250ml以上の水が必要です。この水の量で通常は20分間調理できます。
    • スプリング式の圧力鍋の場合  水は最低でも150ml必要です。
  4. 圧力鍋には蒸しかごがセットになっており、これに野菜、魚介類、果物などを入れて調理します。三脚は蒸しかごを支えるものです。圧力鍋の底に三脚を置いて、その上に蒸しかごをのせます。
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パート 2
パート 2 の 4:

食材の下準備

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  1. 付属の取扱説明書に、様々な食材の下準備について書かれている場合もあります。
    • 肉の下準備  圧力鍋に入れる前に下味を付けます。焼き色を付けて風味を最大限に引き出します。キャノーラ油などの油を圧力鍋に少量入れ、強めの中火にかけます。ここではまだ蓋をしません。肉を圧力鍋に入れて焦げ目を付けます。 [1] 肉はフライパンで焼き色を付けた後に圧力鍋で調理してもよいでしょう。
    • 魚介類の下準備  魚介類を洗います。180ml程度の水を入れた圧力鍋の底に三脚を据え、魚介類を入れた蒸しかごを乗せます。魚がこびりつかないように、蒸しかごには必ずサラダ油を塗りましょう。
    • 乾燥豆の下準備  豆を4~6時間水につけます。この時、塩は加えません。その後、水を切って豆を圧力鍋に入れます。おもり式の圧力鍋の場合は、大さじ1~2杯(15~30ml)のサラダ油を加えます。
    • お米などの穀類の下準備  全粒小麦(ウィートベリー)や精白丸麦は4時間ぬるま湯につけます。米やオート麦は水につけません。
    • 野菜の下準備(生野菜と冷凍野菜)  冷凍野菜は解凍し、 生野菜は洗います。野菜を蒸しかごに入れます。約150mlの水で5分間ほど調理すれば、ほとんどの野菜に火が通ります。加熱時間が5~10分間の場合は250ml、10~20分間の場合は500mlの水を入れましょう。 [2]
    • 果物の下準備  果物を洗い、蒸しかごに入れます。生の果物を調理する際は水150ml、ドライフルーツの場合は250mlを入れます。
  2. 材料と水の量を付属の説明書またはウェブサイトで確認します。必要な水の量は食材の分量によって異なります。
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パート 3
パート 3 の 4:

圧力鍋を使う

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  1. 食材の種類に応じて、必要な分量の水を加えましょう。
  2. 蓋がロックされているかどうか確認します。火力の強いコンロに圧力鍋を置き、強火にかけます。圧力鍋の中で水が水蒸気に変わり始めます。
  3. 鍋の中の圧力が上がり始めます。安全な範囲内で圧力をかけていきます。適度な圧力がかかると、材料に味がしみ込み始めます。
    • おもり式の圧力鍋にある振り子は、圧力がかかると噴出口から蒸気が噴き出し、おもりが振り子のように揺れ始めます(このため「振り子」と呼ばれます)。噴出口から蒸気が出てきたら、安全弁を噴出口にセットします。
    • スプリング式の圧力鍋では、圧力がかかるとスプリング式の弁が上がってきます。圧力がかかるほど弁が高く上がります。
  4. この時点でタイマーをセットし、各レシピに従って調理時間を計ります。こうすると、一定の圧力で調理することができます。火を弱めないと圧力が上がり続け、おもりが破損するか安全弁が開きます(警告音が鳴ります)。そこから蒸気を逃がすことによって、それ以上圧力が上がるのを防ぎます。安全弁は圧力鍋の破裂を防止するための装置であり、調理時間を知らせるものでありません。
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パート 4
パート 4 の 4:

圧力鍋から材料を取り出す

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  1. 加熱しすぎると食材がひどく柔らかくなるため、注意しましょう。
  2. 鍋の蓋を無理矢理はずそうとしてはいけません。レシピに記載されている方法に従って圧力を下げます。圧力を下げる方法は3つあります。
    • 圧力が抜けるまで自然放置する  この方法は、圧力が下がっている間も加熱されるので、蒸し焼き料理などに向いています。他の方法より長く、圧力が下がるまで通常10~20分程度かかります。
    • 急速に圧力を抜く  大半のおもり式圧力鍋と全てのスプリング式圧力鍋には、圧力を急速に抜くボタンがあります。このボタンを押すと、鍋の中の圧力が下がっていきます。
    • 冷却して圧力を抜く  冷却すると最も早く圧力を下げることができます。電気圧力鍋ではこの方法は使えません。圧力鍋を蛇口の下に置きます。圧力が下がるまで蛇口の水を蓋にかけます。おもりや弁には直接水をかけてはいけません。最も早く圧を抜くにはこの方法を用いるとよいでしょう。
  3. おもり式の場合はおもりを、スプリング式の場合はスプリング弁を動かしてみましょう。蒸気の逃げる音がしなければ、蒸気が全部抜けています。
  4. 圧力鍋から料理を取り出します。
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注意事項

  • 鍋の中に蒸気が残っている時に無理やり蓋を開けてはいけません。火傷してしまいます。
  • 蓋を安全に開けられる状態になっても、内部の蒸気は非常に高温になっています。蓋を取る時には必ず顔と反対側に湯気を逃がしましょう。
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